喧嘩をした。それは別にいい。ただ配偶者は、増田の夕食を三角コーナーに捨てた。夕食は配偶者が作ったものだった。
意味がわからなかった。増田に文句があるのはわかるが夕食に罪はない。自分で食べて増田に食べさせないとかならよかったが、捨てやがった。
これアカンやつだわ、となって即座に別居と離婚の準備に入った。子供いなくてよかった。もっとよく考えて決めよう、という気は起こらなかった。だってモノに当たる人間ってのはそういうことだ。感情のコントロールができない。そしてあっという間にモノから増田自身への暴力に変わる。棄てられた夕食が痛々しかった。もし食べても健康が保証されるなら、三角コーナーから取り出して食べたってよかった。