2022-12-25

猫を捕獲した話

夏の話。


庭でずーっと子猫の鳴き声がした。

どうやらうちの物置の下の隙間に潜んでいるらしかった。


姿は見えないけど声はずっとしているし、

近所迷惑だし、ノイローゼになりそうだった。


どうにかしなきゃと思っても

隙間は狭いし、出てこないからどうしようもない。


3日目は大雨になった。

物置の隙間は浸水するかもしれない。

物置の下に猫の死体…と考えたら、

とても恐ろしい気持ちになった。


雨があがったら、また声がした。

もう、これは本格的にどうにかしないと、と

罠を自作して設置したら、なんとか捕獲できた。


子猫は閉じ込めた箱の中で、断末魔のような

悲鳴をあげた。白黒の子猫だった。



数日後、子猫移送する日がとうとう来た。

初めからわかっていたことだが、気が重い。



先方には連絡済みなので、万事滞りなく進んだ。

引き渡す時、なんとも言えない気持ちになった。心臓ギュッとするような。





そして半年後。

写真が送られてきた。


白黒ちゃんは、引取先の伯母に溺愛されてムチムチになっていた。

あのか細かった体はドーンとして、キトゥンブルーだった目は黄色でまんまる。

やっぱりかわいい。離れたくなかった。

でもうちにはもう、白黒ちゃん同族ふたり住んでるから仕方なかったのだ。

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