それとも人間性や人間の能力を高めるための価値ある貴重な仕事なのか?
という問題はその時々の時代性が大きく反映されると思う。
例えば中国の清王朝時代、清の高官と会談を持とうとした英国人いた。
その会見の場所で自分が座っていた椅子にちょっとした不具合があることにその英国人は気づいた。
英国人はトントンと椅子を叩くような作業でその不具合を修理したのだが、それを見た清の官僚は席を立って会見を中止したという。
その理由は士大夫たるもの雑用は一切しない、という「常識」があったからだ。
自分のような士大夫と会見を行うものが、その地位にふさわしくない仕事をしているということは、それは自分と会談するような地位あるものではないという判断だったのだ。
このように時代や地域によって物事の価値観というものは変動する。
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