クリスマスのプレゼントとは、渡す側の「期待値調整」作業である。
人は勝手に期待し、勝手に裏切られる。プレゼントの場合、貰えると思っていなければ貰った時に嬉しいし、思っていたほど欲しくないものであればガッカリする。この期待とのギャップを、事前に埋める作業が期待値の調整である。
対して受け取る側は、自分から調整を行うことが難しい。「10万円以下のプレゼント渡すやついる?いねぇよなぁ!!」とは言い難い。だから渡す側にこの作業が委ねられる。
とはいえ、事前に露骨にやり過ぎると、それは予感や予期、期待を下げていき、確定、渡されるプレゼントが決まりきった状態になる。これは期待値ゼロと同じなので避けたい。(「覚悟」とは「幸福」派の人たちは事前にプレゼントを擦り合わせて良い。)
そんな複雑な条件の中で、今年も伝家の宝刀を繰り出すことになる。