2022-11-16

仕事ミスをした。

それも非常に初歩的で、あり得ないようなミスを。

当然こっ酷く叱られ、自分でも信じられないようなミスだった。

俺は馘になるかもしれない。

慢心がなかったと言えば嘘になる。

一人暮らしの身で、近くに友人も居なければ恋人も居ない。

から鬱憤を晴らすため享楽に耽り、ゲームアニメ動画にかまけていたことを否定はしない。

けれど本当は分かっていた。

目を逸らしていたことには気付いていた。

俺は時間の隙間に死を考える。

別に今すぐ死にたいってわけじゃない。

でも30も半ばを過ぎれば、死とのご近所づきあいだって考える必要が出てくる。

お世辞にも栄養バランスが良いとはいえない食事

運動だって疎かだ。

人付き合いはもっと疎かで、俺は別に孤独が大好きってわけでもない。

ただ煩わしく感じてきただけだ。

それでも俺は理解していた。

孤独が人を孤立化させ、分断された思考が偏って凝り固まり、それによって人はさら孤立する。

悪循環だ。

から他人の声を聞き入れようとネット世界に浸る。

ネット世界に入り浸り、自分孤独でないと言い聞かせる。

努力を軽視し、人付き合いを忌避し、刹那的生活に身を投じる。

本当は分かっていたはずだ。

人が堕落し、耽溺するのは、死を真剣に考えていないからだということを。

時間と死のみ、万人に平等だ。

逆を言えば、時間と死以外に、平等ものなどは存在しない。

そのことに俺は改めて気付かされた。

俺は今日こっ酷く叱られ、ガツンと頭を殴られた気がした。

だが、それによって目も覚めた気がする。

これは楔だ。

そして俺は死について考える。

俺は今日を持って、今までの俺と決別する。

本当は理解しているからだ。

時間は有限であること、今日ミスは己の慢心と努力の怠りが原因であることを。

どうしようもない孤独のなか、日々カフェインアルコールで頭がいくら酩酊しようとも、それでも俺は理解しているつもりだ。

俺の中の壊れていない部分は、それでもまだ残されているはずなんだ。

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