2022-06-26

真っ黒な票を投じようと思う

選挙はおおむね祭礼である

人々は粛々と列をなして、それぞれの祈りを票に託す。

票は数えられ、皆の合意という幻想神格付与される。

祭礼当日の静かな朝。

前日までの喧騒は姿を消す。

投票所はいつも葬儀場に似た匂いをまとっている。

ならば、喪服を仕立てていこう。

黒々とした喪服を。

私のすべてを塗りつぶしてしまうような。

区切られたブースの中で、私は孤独な思いを綴るだろう。

張り出された名簿に、書き写したい名前は一つもない。

それでも、私はこの祭礼に真摯に向き合いたいのだ。

私の思いはやがて、小さな投票用紙の余白のすべてを奪い去るだろう。

真っ黒な票を投じようと思う。

たとえどこにも届かないとしても。

心を埋め尽くす感情をそのままに、包み隠さぬ祈りを込めて。

  • 詩的だな

  • 祭礼である理由がわからないから一行目以降から理解できないし、書きたい名前もないのに真っ黒な票と表現するのも意味が分からない

  • ワイは毎回候補者の名前のところに「ちんちん勃起丸」って書いて投票してるやで 開票する人たちが少しでも笑ってくれたら良いなと思って

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん