2022-06-07

90年代ダサい(とされる)音楽を聴いてるとダサいヤツ扱いだった

「オシャレなのにGLAYとか聴いてる子がいる。もったいない」と語る古着屋の店主のインタビューを当時読んだ記憶がある。これ特異な意見ではない。当時は聴いてる音楽によって人間としての価値が値踏みされたのだ

メタルアニソンや80'sヒットやTUBE和製フュージョンなんて聴いていたら、それだけで人間として舐められた

サブスクYouTubeもない時代雑誌を読んで知識を得て、外資系レコード店試聴台やFMラジオでどうにか音源にありつく。 同じCDを何度も再生し、ライナーノーツ鵜呑みにする。ミュージシャンやそのファンごとのクラスタがアライメントにおいて位置づけられ、距離属性によって他のクラスタ価値判断を下した

昔の文学愛好者がそうしたように、当時の音楽ファン他人から「何聴いてるの?」と聞かれたときに格好のつく「好きなミュージシャンリスト」を各自したためていた

2000年代あたりまではまだその流れが残っていたが、

2010年代はいよいよ壊れた

いまでは聴いてる音楽他人価値をはかるなんて、すっかりどこかの蛮族の因習のように思われてる

なんであの頃は人々は音楽趣味が何よりも大事だと考えていたのだろうか。もう思い出せない

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