まずASDはローコンテクストなコミュニケーションしかすることができない。理解できる指示について理解できたら従う。感情的な指示や「口答えするな」「相手が上司だから」「空気読んで」みたいな指示には納得しない。
内容が客観的に見て納得できる、合理的な理由がある指示ならば従うのだが、あの人が機嫌悪くなるからと言ったような理由で指示を出しても殆ど聞かないか、圧政されたように感じて反感を持つ。
「私語禁止」「10分以内に報告」のような一律なルールに基づく注意ならば従う。
あの人は仲がいいから私語しててもいいけどこの人はダメ、今日の気分では私語してもいいけどこの日はイライラしてるからダメ、10分以内だったけど時間を守った感が態度に出てないのでダメ、10分を過ぎてたけど真面目っぽい服だったからOK、
こんな感じの人間の個人的な気分や感覚に左右されるルールには、勝手な感覚で文句を言ってるだけのような、相手を尊重しない態度のような、意地悪のようなニュアンスを感じさせることも想像できる。場合によっては恨まれたり、苦手な相手に思われたりする。
ルールをASDなりに仮想して変な法則性を見つけ出すようなことになり全く言うことを聞かなくなることも考えられる。
健常者の感覚で注意をするとこれがしばしば起こる。