アメリカのインターンシップを日本に導入しようという流れがある。だが、アメリカにおいてもインターンシップは酷い状態にあって、とてもじゃないが日本に持ち込むのが危険だとおもわれる。これから、つらつらとインターンシップを禁止すべき根拠を書いていこうと思う。
一番の問題点は、インターンシップは無給の労働を肯定するシステムであることだ。そして、インターンシップの内容は履歴書にかけない。ほとんどが NDA を結ぶから、したことを口外できない。これの何が不味いかというと、たとえばボランティアは無給かもしれないが、履歴書に書ける。アルバイトは履歴書に書けないが、給料が貰える。そう考えると、就活に結びつかなかったインターンシップは何も残らない。つまりは、学生にとってはメリットが全然ないが、資本家にとってはタダ働きの道具だ。
アメリカではインターンシップに参加できる学生と、そうじゃない学生の差は、家庭力と言われている。まあ、日本も民間企業はそうかもしれない。だが、国家公務員のような領域でもインターンシップが馴染み、東京の私立大学が人海戦術でコネが有利になった暁には、地方の学生はもはや東京に出て旗を揚げるというのが不可能になってしまう。それは、生まれた場所で未来が決まる恐ろしい国が出来上がるのじゃないか?
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