実際無理やり見られたときにも
「うっへーーーこんなふうなのかオラたまげちまったぞお」みたいなノリで
そしてその頃は兄も私もお互いに小学生だった。
当時、中学生にあがったばかりの私は兄のことがあったので
弟もいずれ同じようなことをしてくるだろうと予想はしていたものの
私の寝込みを狙って布団の中に頭を突っ込んで下着をずらし始めたのは予想外だった。
兄の時の経験から見るものを見たら満足して帰っていくだろうと思ったのだ。
それならこのまま何もなかったことにしたほうがいい、そんなことを考えていた。
動かなくなった弟が本当に気持ちが悪かった。
まんじりともせずにただただ時間が過ぎるのを待っていると
突然弟が「ぐふ」とうめいたかと思うと
あたふたと私の部屋から出ていった。
ひたすらな気味悪さでしかなかった。