東京出身者や東京に長くいてI・Uターンした人が地方にやってきた時に、では地元の方言を喋れよ、郷に入っては郷に従えだ、となるかと言えばそういうわけでも無い。周りが方言が使われるならそれこそその方言に合わせた方がコミュニケーションはうまく行くだろうに。そうしないのは「俺が喋っているのは標準語、だからお前らも当然理解できるだろ」というおごりがあるからで、大阪の人が東京者を嫌っているのは何も標準語を使うといった表面的なことではなく自分たちがスタンダードだという姿勢に対して。
あと、東京に出て大阪の喋り方を前面に出して行くような人は実際には少数派。もちろん意識していないレベルで訛っているというのはあるだろうが。大阪の人だって東京では郷に入っては郷に従う。だからこそ、大阪にやってきて標準語で当たり前と思っている東京者に対して軽蔑の意識を持っているわけだし、それが今回のような時には顕示されたりするわけだ。