とあるFPSゲームの世界大会出場を決めるための、各地域ごとの予選大会が今行われている。
その大会に出場している、応援しているとあるプロチームが最近調子が悪い。
いや、もちろん実際のチームの調子の良し悪しは、そのチーム本人たちやコーチなどしかわからないから、言い切れない。
でも、そのように感じてしまうくらいには、以前のように勝てていない。
そのチームに興味を持ったのは、IGLを行っている選手がチームに所属する前からやっている配信を見たことがきっかけだった。
一体どれだけこのゲームが好きなんだろう、毎日二桁時間以上ランク配信を続けられていた。
その時、仕事が辛かった自分にとってはその配信をだらだら流しながらぼうっとするのが日課になっていた。とても救われていた。
プレイがとてつもなくうまかった。本当に同じゲームをやっているのか分からない、という形容詞はよく使われるが、プロまたはそれに準ずるようなゲームプレイヤーは、本当にそのようなプレイをする。
そんな、ずっと密かに見続けていた人がプロチームに所属し、ゲームで食っていく事になって驚いた。
その時から競技シーンというものに興味を持った、そして現在進行系で興味を持ち続けている。
そのチームは強かった。結成わずか数ヶ月で、アジア大会で、それまで活躍していた強豪チームをなぎ倒して優勝レベルの成績を残してしまった。
何が言いたいかというと、応援しているチームが勝っているというのは本当に楽しいし、嬉しい。
圧倒的な力で敵を倒す、天才的な判断力で盤面を制す……もちろん負けることもあるが、負け続けるということはなく、どんな大会でもそれなり以上どころか常に上位の成績を残し続けていた。
そして、現在進行中の世界大会予選、その予選では「これまでのような」快進撃は見られていない、というふうに感じている。
結果が全く出ていないわけではない。しかし、以前のように常勝ではなくなってきている。
この記事で言いたいのは、そうやって自分が応援してきたチームが試合で勝てない姿を見ると、とてもとても辛いし、悲しいし、ストレスも溜まるということである。
自分でも本当に驚いた。大会の配信は、その試合で負けた瞬間に止めて、次の試合が始まったらまた再生するということを繰り返している。
ずっとライブ配信に居続けるのが辛くてしんどいので、逃げているのである。
これまで自分は、特定のスポーツチームを必死に応援したことがなかったんだなと感じた。
それと同時に、ここまで応援したいと思うチームが見つかり、競技シーンの試合観戦が趣味になるほどのめり込めたことが嬉しい。
そして、勝利したときは自分のことのように嬉しい。一緒にガッツポーズが出るし、選手たちの「よっしゃ」という声を聞くと涙が溢れそうになる。
強いチームだけを応援し続けることは精神衛生上とても良いと思う。
だけど、自分の好きなチームを見つけて、そのチームを、調子が良いときも悪いときも信じて応援し続けるということは、辛いときもあるけれどもそれ以上に楽しみや喜びが大きいことに気づいた。
世界大会予選はまだ終わっていない。選手たちのモチベーションも高い。だから、ただの1ファンとしては、信じて見守っていきたい。そして、勝利を一緒に喜びたい。