2021-08-25

研修医だけどコロナのおかげでヒマすぎる件について

ある科の病棟クラスターが発生し、病院全体で入院検査、手術の類をほとんど中止・延期としてしまい、本格的にやることが無くなってしまった。

朝回診したら患者コピペカルテバイタルと検査を書き足す作業を数回繰り返したら検査の類はほとんど全て中止なので夕回診までほぼやること無し。

仕方ないので医局大学からやってる研究作業や本を読んだりしてそれなりに有意義には過ごしているが、こんな優雅生活一般初任給の倍ほど貰えるわけだから大変良い身分である

元々感染症指定医機関ではないので、コロナ診療をしない病院だったが、今は病棟1.5棟分ほどレッドゾーンコロナ病棟になっている。ただ今後積極的コロナ患者を受け入れるわけではなく、クラスター生前後で退院して体調不良のあった患者など再度引き取ったりもっぱら尻ぬぐいが主だ。

入院検査を減らすのは、どちらかというとリソースとして医者よりもっぱら看護師が不足するためであるコロナ病棟になったフロアには普段の倍近くのスタッフが動員されている。病室の出入りには常にPPEが必須で、何をするにしてもエプロングローブなど交換しなければならない。一日二回の回診でさえかなり面倒臭さを感じので、看護師たちはなおさらだろう。

これまで一日何人も来てた入院キャンセルし、一日何件もやってた検査を全くやらず、手術も本当に緊急のものしかやらない状態になると、まず患者たちは本来受けるはずだった医療を受けられないことになる。救急の受け入れは近所の病院と輪番で行っているが、その当番も当面はスキップになるので、近所の病院救急患者が増えることになる。

元々日本はどこも過剰診療気味で、これまでゲロほど混んでいた外来殆どは経過観察や定期処方であり、ちょっとやそっとサボっただけでは現実的にはダメージは無いようだが、いつかその余剰分を食いつぶすときが来るはずである

病院経営普段の回転率を前提に計画されているはずなので、この状態があまりにも長引くようであればいよいよ存続自体危ういかもしれない。

久しく「コロナ医療崩壊と言われてもなあ」と思ってはいたが、周りがこんな感じだと十分に現実として起こりうる出来事な気がしてくる。

  • 自宅待機で症状が酷くなってきて119しても入院先が見つからず、 数時間、数十時間待機させられる。それでも入院先が見つかればまだましで、 見つからず自宅で死亡とか、これって医療...

  • これを見ると コロナ病棟といっても 自分たちの縛りをきつくして苦労しているだけで、コロナ患者を救うためにはたいして機能してないってこと?

  • パイセンの方からも竹○平蔵さんに何か一言

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