しかしブクマカのいう「これで誰も傷つけない表現なんてないってことが証明された!」なんてのは論理的に全然正しくない
こういうちょっとした言葉のあやですぐになにかが証明されたと思う人がいるから困る
https://twitter.com/waradiru/status/516961232423636992
たとえばこんなツイでこの年上の女性がおばさんだと証明されたなんてガバ理論が成り立つなら同様の手順でこの女性がポケモンだと証明することができてしまう
(「人の話をまず否定で返すのはソーナンス化の始まりというコラムを読みました」などと言って否定で返してもらえばいい)
さすがにこのツイはおかしいと思うブクマカのほうが多いかもしれないが似たようなこの漫画の騒ぎには大量に引っかかったようだ
あの漫画は要するに、「誰も傷つけない表現なんてないんですよ」という主張を漫画形式で大仰に表現しただけ
白紙・空白が「◯◯はありません」を意味することがよくあるのは知っての通り。白紙回答という単語もある
少し違うがhttps://b.hatena.ne.jp/entry/kyoko-np.net/2013101101.html ではただの黒塗りの集合から強いメッセージを受けた読者が大勢いるのがわかる)
だから“誰も傷つけない漫画”に反発した人々が証明したことは、「誰も傷つけない表現は存在しない」じゃなくて
「『誰も傷つけない表現は存在しない』という言説は誰かを傷つける」でしかない
(もしかしたら作者に突撃した人たちは怒ってるだけで傷ついてはいないのかもしれないが
それなら“誰も傷つけない漫画”は言葉通り誰も傷つけていない表現という可能性が生まれやはり「誰も傷つけない表現は存在しない」の証明にはならないのである)
実際そんな表現は存在しないかもしれないがあの漫画とそれへの反応は存在しないことの完全な証明にはもちろんならないし証拠の一つとしても微力すぎる
そして「誰も傷つけない表現は存在しない」という言説に反発する人は今まで散々観測されているからこの騒ぎは観測数をちょっと増やしただけであり意義はほぼない