2021-07-22

創作虚構物語を楽しむスキル

スキルというと大袈裟な感じだけど、意外と単純なはずのこの能力を誰もが持っているかと言うとそうでもないのかもしれない、と度々思う。

能力」というよりは「知識に裏打ちされた感覚」とも言えるかもしれない。

たとえば。

統合失調症のようにも見える妄想無差別殺人を行う人物が登場する漫画があっても、自分は「統合失調症からといって無差別殺人を行うわけではない」ことを知っている。

たとえば。

コントの中で演じられた「ヤバいやつ」が「ユダヤ人大量虐殺の話」をポジティブに語っていても、自分は「まともなやつはそういう話をポジティブに語らない」ことを知っている。

たとえば、話は少し変わるけど。

子供の頃に、クソ真面目だった認識はあった父親に初めてゲームセンターに連れて行ってもらった思い出が衝撃的すぎて今でも覚えているのだけど、200キロ以上出せるレースゲームで、父親は時速60キロ以上は絶対に出さず、あっという間に残り時間が0になってゲームオーバーになっていた。

おそらく現代ほとんどの人は「ゲームの中でなら法定速度を守らなくても良い」ことを知っているし、「ゲームの中でなら事故を起こしても問題ない」ことを知っていると思う。

たとえばの話、終わり。

……何が言いたいかと言うと、知っていれば誤解は生まれないし、誤解からくる差別偏見もなくなるんじゃないかという希望

希望」と書いたのは、それがおそらく現実的には難しいということもわかるから

それでも、たとえばの話全てに問題がないとは言わないけど、知っていれば、理解していれば、創作虚構の中で不謹慎を扱っても問題ないと思うし、知らない人がいたら、教えたり、理解してもらう努力をすればそれで良いと思う。

創作虚構とはそういうものじゃないのかな。

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