または「すいません、名刺は切らしておりまして...」と言うのが板につくようになるまで。
あー、もうかれこれ10年も経過するのか、と思うと感慨深くなる。ヤクザのような(自称)プログラマーに騙されて、多重請負を転々とする羽目になったのも昔の話だ。語尾に「かなーと。」をつけるテック系に誘い込もうとするインフルエンサー達にノコノコついていく若者たちの末路はどうなるのかというのを、オジサンが教えなくてはいけない時期にきていると思い、書き込むことにした。
さて、冒頭に挙げた人物を「A氏」とする。もちろん実在するし、なんなら本まで出版している。今ではツイッターやユーチューバーとして発信している。全く売れてないし、内容も洋書をパクってきたものなので、まったく価値はないがね。
A氏との出会いは、とある SNS だった。ちょっと、嘘を書くが、「どうかな、いちどうちに来ない?」というので、ためしに行ってみると「マーチの文系学生にコーチする、反社会団体に所属してそうなお兄さん」がそこにはいた。
うわぁ、と思ってポカーンとしていたら、「せっかくなので、彼らが作っている課題をやってみて」という。ふむ、と思って、すぐに仕上げた。まぁ、当時の自分は【経歴がクソ】ということを除けば HTML/CSS を使ってブログをやっていたし、Java/Ruby/PHP/JavaScript/Objective-C をひと通り書けたし、Linux の初歩や SQL を勉強していたし、AWS にてサービスを運用するぐらいには気力があったので、当然ではある。
どんなもんだーい、と思ってコードを得意げにみせると、彼の表情は厳しい。A氏は「なにこれ?」というのだ。確かに【わざと】再帰を使って記述したが、シンプルに仕上げたつもりだ。それで「なにって、再帰ですよ?」とかえすと、A氏の表情はみるみるうちに厳しくなっていった。
「ちょっと、バックヤードにおいでや」というので、共同スペースの給湯室に行く。そこで「なんで履歴書を持ってこないの?」からはじまって、散々ディスられて「1日棒に振ったなぁー」という表情していたら、ますます怒らせたらしく、「キミは態度も顔も悪いねー」と言われ、さすがの俺もブチギレる。
もう時間の無駄だから帰ろうとしたら、「ポートフォリオを作ってこい、出来が良ければサ●バーエ●ジェントに紹介する」というじゃないですか。いやぁ、甘かったね、当時の自分は。そんなの、嘘に決まってるじゃないですか。でも、信じちゃったのですよね。
そのあと履歴書を書かされ、【未】登録の派遣事業の会社員(正社員でなく、保険もなし)となり、禁止されている事前面接をされて、客先常駐に無事にはめ込まれましたね。ぶっちゃけ、ここまでは「世間知らずが身ぐるみ剥がされたね、勉強になったね」でおしまいなんですよ。ええ。
本当に書きたいことは、ここからだ。この A氏という人物が許せないのだ。どう許せないかというと「プログラミングや計算機科学に対して愛はないのに、人工知能のことは語れる」と本気で思っているからだ。
知っている人は当然なんだが、【教師なし学習】といった類のものは 1970年代には存在しているのだ。【深層学習】なんてものも、1970年頃には理論は完成していたのだ。どうして、21世紀になるまで注目されなかったのか?それは、ハードウェアの能力が不足しているからだ。そして、未だに不足している。加えて、場末の中小企業が努力しても手に入れられないものがある。それは、【教師あり学習】に必要な音・画像データだったりする。こればかりは、グーグルやマイクロソフトを超えてくる会社は日本にはない。
まぁ、世の中には仕方のないものがある。別のところで勝負しよう。じゃあ、どう勝負するか?そりゃ『技術』でしょ、と普通は思うよね。それが、A氏は違うのですよ。彼の場合は、源泉は「学生を利用する」という戦略をとったわけ。そう、ベンチャー企業がやりがちな「やりがい搾取」ってやつだ。
はっきり言って、社会人をちょっとやったら、彼の言っていることが「感覚的におかしい」というのがわかるのだ。例えば「未認可の派遣事業をやっている」「インターンの成果物で営業する」「講演会や執筆ばっかやってる」とかね。あと、勝手に祝賀会とかに行って「有名人とツーショット」を撮ってくるのよ。その写真でマウンティングしてくるのは、真正のキチガイの所作だと思ったよね。
ちなみに、A氏はアメリカの名門大を出ている(arxivに論文あったからマジ)が、計算機科学じゃないのよね。とある彼の手記を読むと「友人がこれからはAI」と言っていたからスタートしたらしいですのよ。逆算すると、勉強期間はたったの 1年。絶対に無理だってばよ。当時の自分ですら「再帰を知らない人をプログラマーと認めたくない」と思ったし、こいつ計算機科学の知識はゼロに近いと感じたもんね。
A氏の名誉のために書くと、努力はしてたとは思うよ。彼のブログを読んだら、Mecab やら TF をさわっていたしね。まあ、でも、それでも本をかけるほどの実力はないよ。だって、オレ知ってるもん。彼がラ○サーズに執筆依頼していたの見ちゃったし、インターン生に代筆させてたから。
(疲れたので、途中で書くのやめます。どうしてスキルのない AI人材に執筆依頼がくるのか、なぜ A氏はAIにすがるのか、出羽守AI人材に未来はあるのか、は希望があればやります。)
ふにゅうううう