ありがとうございます。この場をお借りして、たくさん補足させていただきます。
「とあるウイルスに感染した人はそれ以外のウイルスには感染しにくい」というのはその通りで、実際には運悪く複数の感染者からダブルキャッチした場合に、どちらかのウイルスが淘汰されることが考えられます。ただ、いまのところそれが頻繁に起こるほど感染者が市中にあふれているわけではないので、影響は軽微だと思います。また、感染力の違いからして淘汰されやすいのは従来株のほうだと思われるので、影響を受けるのは主に「従来株」の列の数字となります。
全部の情報をネットに載せていないのはむしろわたしが嘆いているところでもあって、大阪府はスクリーニングの母数を知っているのに、毎日の速報には載せておらず、不定期な対策本部会議の資料としてしか公開していません。また、その資料の中でさえ、わたしが記事で示したような「実際の変異株の推定」までは計算していません。少なくとも資料の作成者や会議の出席者が、割合に比べて実数を重視していないことがうかがえます→ http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/38215/00392799/1-2_henikabu0420.pdf これは東京都も→ https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/saigai/1013388/1013694.html 国も→ https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00256.html 同様です。
もちろん、「公開資料には記載しないけど実は重視していて、会議の出席者の間ではこっそり共有している」というシナリオもありえますが、外交問題などならまだしも、変異株という文脈ではさすがに陰謀論が過ぎるという気がします。
むしろ、「専門家が重視していないのだから、それは本当に重視する価値がないと言うことなのでは?」という謙虚なシナリオこそ第一に考慮したいのですが、価値がないとはとても思えないというのが、素直な意見です。強いて言えば、全数検査ではなくあくまで「推計値」となることから、数字を載せにくいというのはあるかもしれませんが、丁寧に注記して推計するだけの価値があると思いますし、グラフをひっくり返すほどの誤差が生じるわけでもありません。そもそも無症状感染者がいることから、コロナそのものの感染者も、真の実数ではないのです。
時間がかかっているというのは、確かに、東京都で民間データの集計には時間がかかるようで、最長2週間ほどかけて、少しずつ数字が更新されるようになっています。しかし速報値によってある程度の推計が可能な東京とは違い、大阪は現在の最新データが4月18日分までしか得られず、遅すぎると感じています。
情報公開の透明性を高めるしかコロナ渦の政治不信を解消する道ないのに全く取り組まないよね 行政としては不都合だから情報を隠してるというよりも市民には大きな方針だけ伝えてそ...