2021-02-25

選挙におけるアンケート特有の非合理性とその対案

1.選挙とは「その結果によって現実選択肢が変わるアンケート」だ

例えばカレーラーメンのどちらが好きかだけだと普通アンケートだが、その結果で現実給食の内容が変わってくるならこれは一種選挙だ。代議制民主主義選挙でも、その結果によって政権が変わらないなら、これはただのアンケートだ。

2.通常のアンケートで一票が印象に影響を与えないなら、選挙でも一票は印象に影響を与えない

確率などの構造は同じなので、通常のアンケートで一票が印象に影響を与えないなら、選挙でも一票は印象に影響を与えない。

しかし、一票差ではない時に、印象にも影響を与えないとしたら、一票を入れる意味とは何なのか。

3.全体の視点から意味があるが、個々の視点から意味がない

一票が積み重なって結果を変える、だから一票には意味がある、と考える人ほとんどだろう。しかし、アンケートには非対称性がある。

全体の視点からすれば一票一票には意味がある。通常のアンケートで例えると、票を集める人にとっては一票一票には意味がある。だから街頭でもアンケートの票を集めている。しかし個々の視点からすれば、一票を入れても意味はない。

現在日本は、アンケート政権を決めるシステム採用している。だから少なくともこのアンケート非対称性もっと意識され、また議論されるべきだろう。

4.対案

現在日本政府はアンケート意味があると思って答えるという非合理性の上に成り立っているわけだが、その非合理性を解消する方法をとりあえず二つ思いついている。

まず、複数町内会が集まり500人程度から代表を選んで、その代表から更に代表を選んで、国会議員として送り出すという方法がある。500*500*500=1億2千5百万なので、国会の下に更に国会のようなものを2層作り出すだけで済む。これは中国ソ連システムに似ている、というと聞こえが悪いが、アメリカEU国連も似たような理念構造を持っている。

他には、郵便投票ネット投票義務化などでコストを下げつつ、一票あたりの政党交付金を増やすという方法がある。政党交付金アンケートではなく量なので、投票先を考えるのが合理的になり得る。


文章は苦手だが、民主主義において重要議論だろうと思ったので書いた。自分たちが属しているシステムは見えにくいものだろうし、偶然これを読んだたった一人の世界観が変わるだけでも良いと思っている。返信を待っている。

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