2021-01-30

送り状を代筆していた頃の思い出

 例えば宅配便など送り状に名前や住所を書くだけの事でも苦痛という方は結構いらっしゃいます

小売業で勤めていた頃、お客様に「代わりに書いてほしい」と頼まれる事が多々ありました。

多くは老眼で近くのものが見えづらくなった高齢者の方が多かったのですが、若い方でも持病で手の震えがあるなどの事情をお持ちの方もいらっしゃいました。

単に面倒くさい、自分は客なのにどうしていちいち細々した事を書かなくてはならないのか?、という様なお客様もいらっしゃいました。

理由は人それぞれですが、店員であったら私が代筆する事に変わりがある訳ではありません。

しか私自身、あまり字を手書きする事が不得手な人間なので、結構苦労していた事を覚えています

私は手書きでまっすぐ線を引くことができない人間でして、フリーハンドで線を引くと必ず上向きになったり下向きになったり波打ってしまったりしてしまます

色々と見聞きした訓練方法を試したり、ペン字の通信講座を取ってみたりしたのですが全くと言って良い程改善しませんでした。

そんな人間が綺麗な字を書ける訳も無く、お客様からもっと綺麗に書けないのか」「真面目に書け」とお叱りを受ける事もしばしばありました。

また人名漢字一般的で無い漢字を使う場合も多く、ようやく書き上げたと思ったら名前の一文字だけ間違っていて最初から書き直しという事も多々ありました。

自分名前や住所は正直なところ読めれば良いかなと思うのですが、お客様名前や住所を綺麗な字で書けない事は私自身にとっても結構苦痛であった事をよく覚えています

当時でも専用のプリンターがあれば伝票にも印刷ができたらしいのですが、結構高額で資金繰りで汲々としていた当時の勤め先で用意して貰える様なものではありませんでした。

 先程調べてみたところヤマト佐川では事前に登録さえしておけば、PCスマホを使って自宅や事業所カラープリンターで送り状を印刷できるそうです。

これが小売に勤めていた当時にあればなぁと思う反面、もしも当時この様なサービスがあったらますます私の字は汚く読みづらくなっていただろうなぁとも思うのです。

当時の私は下手なりに少しでも読みやすい字を書こうという努力はしていた様に思います

できるだけ大きくはっきりとした字を書こうという当時に身についた癖は、メモを取ったりといった場面で今の私の生活の中でも役に立っています

字が下手だと言われるのは今でもよくありますが、字が汚いから読めないと言われる事は小売に勤めていた時期を境に随分減った様に思います

今、小売などに勤めている方が伝票の印刷サービスなどを利用する事は、業務効率化の面からもどんどん推進していく必要があるとは思います

ただ手書きで字を書く機会が一切無くなるという事はなかなか考えにくい(手書きもっとも即応性と汎用性の高い記録手段からです)ので、楽しみながら手書きに親しむ機会があれば良いのかなと思っています

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