前者はすでに用意されている居場所を我が物顔で確保する人で、後者は今まで誰もいなかったようなところに居場所を見つけ出す人だ。
どちらもその能力に長ける人は出世するが、前者はそれを自らの縄張りのように主張し、上の人間を引きずり落としたり下の人間を蹴落としたりするのに対し、後者はあっけらかんと他人に居場所を譲り次の居場所を見つけ出そうとする。
前者は居場所に対して常に不満を持っていて、居場所が良くならないのは他人のせいだと考えている。
後者は居場所に対して何も期待がなく、居場所がつまらないと感じれば次の居場所を見つけに行こうとする。
前者はパワハラだとかしきたりだとかを重んじて、後者はしがらみを嫌う。
前者はファミリーを大事にするが、後者は能力しか価値がないと考えている。
前者は大きな組織を作り出すが、後者は常に少数で人の入れ替わりが激しい。
どちらがよいかは良し悪しで、そのどちらに対しても都合よく自分の不満や主張のために批判している人は、いつまでたっても駒のままなのだということは知っておくべきだと思う。