2021-01-04

逃げ恥の新作「ガンバレ人類!新春スペシャル!!」を見た

後半のコロナをメインでやりたかたから仕方ないのかもしれないけど、色々盛り込みすぎじゃないか

前半の夫婦別姓の話とか無痛分娩とか同性愛者(男女両方)とか、今っぽいワードを出すだけ出して

ポンポンとすすんでいく。

よく言えばテンポがいいが、

悪く言えばとりあえず全部話題に出しておけばいい、

私たちはその辺理解ありますよ〜」と言ってるだけみたいに見えた。

想像以上に保守的な考えが多い日本お茶の間には、それだけでも意味があるのかもしれないけれど。

結婚出産に関しても、もっと大変な事が沢山ありそうなのに難なく進んでいって

その辺りのディテールというかオリジナリティが欲しかった。

前半はあるある話だけで終わっている。

後半のコロナの話は良かった。

忘れかけていたけど初期はああい感覚だったのだというのを思い出させてくれた。

今も気を抜いてはならないのだ。

あと脚本野木さんは主張がストレートだ。

MIU404の時も思ったが、言いたい主張の内容は共感できるんだけど、正面からストレートにぶつかっていく。

今回原作者がどれくらい関わっているのか分からないが、

しかしたら原作者もそういう人なのかもしれない。

特に今回一番しんどかったのは、平匡が上司の灰原に対して沼田日野達と一緒に論破するところ。

あれはもうスカッジャパンであり、SNSだと思った。

分かりやすい悪役。みんなの前でみんなで復讐。たじろぐ灰原。

後半良い人物にしようとしているがそれも取ってつけた感がある。

現実でああい発言をする男がいるとしても、その人なりの人生正義がある筈だ。

別に回想でウェットに過去を掘り下げなくてもいい。

他にもう少し人物描写の仕方があるのではないかという話だ。

あとは言い方に絞っても、平匡もみくりも、自分正義だと思っている主張にはストレートに物を言う。

勿論、みんな言いたい事を言える世の中が良いと思う。

しか欧米人が身につけている様な、相手尊重した上で自分の主張をきちんという、そういう言い方だってあるのではないか

難しいけれど手本の様な物を映像お茶の間に見せることは、大事なことだと思わないか

(これを映像演出に置き換えると、上の段の話になる)

日本人は口下手で言いたいことを我慢しすぎて、創作の中ではスカッジャパンを求めてしまうのかもしれない。

でも現実では関係がこじれるだけだ。

みんなで少しずつそういうコミュニケーションができる様になって、完全懲悪物が求められない社会になるといいと願う。

自分努力します。

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