2020-12-09

「ウオオオオオンンンン!!!」の声に驚くと左肩に何かがぶつかった。

そのまま前方に走り去っていった物体を見ると目の前の電柱を指差して何かを言っている。どうやら障害者のようだった。

ただこの障害者、何を言っているのかわからなかった。もちろん大概障害者は何を言っているかからないが、「でんちゃでんちゃ」の例にあるように日本人なら何らかの日本語を口にしていることが多いと思う。

より驚いた事に背後からもう一つ謎の言葉が聞こえた。人間と言うのは人間が喋っているのを耳にするととりあえず何を言っているか感知しようとする。だけど背後から聞こえてくる言語も前から聞こえてくる言語もどちらもわからなかった。

失礼ながら背後の声も障害者かと思ったが、普通に歩いていた。障害者父親のようだった。

まりこの二人、外国人だったのだ。

ただそれだけの話なんだけど、前方で大暴れする外国人と後方から謎の言語で諫めているのかなんだかわからない外国人に挟まれしまい、ギャー!!になった。

いや本当に失礼な話ではあるんだけど、ただの外国人なら英語とかジェスチャー意志疎通できるし、日本人障害者ならある程度日本語が通じるだろうと思う。もうどっちも通じない、なんか「ウオオオオオンンンン!!!!」とか叫んで街頭にしがみついている生物は非常に怖かった。世を破壊する宇宙人だった。

さっき肩にぶつかられたけど、もしなにかより大きなアクションをされたら……電車に乗ってる時障害者にしがみつかれてDSの画面を読み上げられた時のことを思い出していた。

恐怖に打ち勝てず立ち止まると親子は増田を追い越して去っていった。去っていったと言うか前方で今度は他の人を指差して「ウオオオオオンンンン!!!!」と叫んでいたので見えなくなるまで待った。

なんか属性が2つ重なるだけでこんなに怖いんだな、と思い印象深かったので増田に書き残した。別に普段外国人にも障害者にも割と平然に接する。

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