2020-11-14

取材先の校正の話

一般誌の編集してたけども、取材する側(てか本を出す側)からすると、

取材先の校正って本当は取りたくない。

だって好き勝手赤字を入れられたり、編集上の意図無視されたりするしね。

写真が気に入らないからこっちと変えてくれつって自分で撮った写真送ってきたりさ。

あと多いのが言ったのにこんなこと言ってない、というケース。

これはまあ理解できて、その場ではああ言ったけど実は違ってて、なんてのはよくある。

ニュアンスが違ってたり、後で思ったらこうでした、とかね。

人間だしそれはいいんだけど、問題校正をとることで記事がつまらなくなるのが、私はたまらなくいやなんだな。

たぶん、昔(メールファクスもない時代)は店取材とか一般人のインタビュー校正とる文化なかったと思うよ。

絶対に先方校正とるのってプロ作家広告関係だけだったんじゃないのかなあ。新聞は今でもとらないし。

それで回ってたならおおらかでいい時代だよなー。

問題は、「原稿は見せない。そのかわり内容に間違いがないのは保証する」ってこちらが言い切れるか

どうかなんだけど、これ難しいんだよねー。本気で金と時間と人力を投下しないと、そこまでの仕事できない。

今はお金時間も何もないので、正直内容は不安です。

なので本人にも確認してもらって、要は責任分散させるわけだな。

あとで間違いが判明しても、「でもゲラをご覧いただきましたよね」つって。

雑誌から書籍仕事変えたら、その辺のストレスが9割方軽減されたのでよかったけど

著者との付き合いが濃厚な分トラブルになるととことんまでこじれるので、

次の人生でやるなら辞書編集だなーと思っております

  • 全部そっちの都合だな。間違った記事載せられる方はたまったもんじゃない。

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