「食べ物ください」コロナで解雇、路上生活の末…恐喝未遂の女に刑猶予|【西日本新聞ニュース】
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.nishinippon.co.jp/item/n/656595/
この記事についたブコメに「相談や生活保護は恥なのに物乞いは恥じゃないのか?」という疑問の声が複数みられるので解説する。自分にはこの被告の気持ちがよくわかるから。
物乞いは助けを求めた相手から『許可をもらって、正当に』金や食物を得ることだから恥ずかしくない。
しかし社会保障に頼る事は『税金を納めている国民から許可を得ていないのに、働ける体があるのに働かず、金を不正に搾取している』という感情が湧くから恥ずかしいのだ。
長い不況を底辺の負け組として這いずって生き、上級国民と社畜のあいだで飛び交う自己責任論を内面化した人間には珍しくもない思考回路だ。
もちろん道義的に見てそれは誤りであるが、世間の目や空気というのはそういうものだ。
働ける体があるのに働かないで金を得るのは恥である。「不正受給」だから受け取る資格はない。
そういう人間がそれでも自殺をせずに生きていきたいならどうするか。衣食住をただで受け取る資格を得るにはどうするか。
犯罪者になって刑務所へ行けばいいのである。「罪人を更生させるという名目で、犯罪をした国民ならば誰でも平等に養ってくれる施設」で。
自分は件の記事の1ページ目で、この被告が執行猶予になったと読んで「かわいそうに」と思った。実刑にしてもらえれば生きられたのにと。
しかしどうやら現在は「一時的に宿泊場所や食事が提供される法務省の『更生緊急保護』制度」というものがあり、そこで被告が支援を受けられていると知ってほっとした。
(まあでもこれ、軽くググってみたら困窮した被告や受刑者が対象みたいで「結局救いは犯罪かよ!」と肩を落とすしかなかったのだが……)
とりあえず、低級国民とはいえこの被告と比べたら天国のような暮らしをしているクソザコ底辺労働者の自分としては祈るしかない。
命を守ってくれ、新型コロナにかかって死ぬ人間だけじゃなく、新型コロナのせいで職や金を失って詰みつつある人の命も守ってくれと。
点検強盗のバイトでもすればよかったのに そしたら日給35万円か 逮捕されても刑務所で5年間は安泰だったのに
古き言い伝えの言葉はまことであった オカムラは本当だった