2020-10-13

創作ラブコメ:お題 曲がり角、七味唐辛子、粋な計らい

お題は「創作お題スロットから

URLhttps://tango-gacha.com/slot/

タイトル

「恋の正面衝突(フロントエンド

山椒はこつぶでもぴりりと辛い?~」

――第一話 江戸っ子執事ダンディズム!?!?——

本文

「いっけな~い!遅刻遅刻~!!」

私こつぶ!今を時めく38歳OL

身長237センチで、高校時代あだ名は「」(空白)!

最近七味づくりにハマってて、気づいたら朝になっちゃってたの!

「も~、目覚まし仕事してよね!」コツン☆ 

ガシャン

私は、ミッフィーの口の部分が針になっている時計を少したたいた。

もう叩けるのも、最後になってしまったけど。

「いっへひはーふ!」

私は七味によく合ううどんをすすりながら、最近電球がキレて薄暗い玄関を飛び出した。

「急げ急げ~☆」ドスッドスッドス

『オイ危ねえだろ!!』『ウワァァァァ!!!!!』ガシャン!!

巨人...巨人だ...!!』『死ぬな!死んじゃだめだ!!クソッ!!』

朝の街がどんどんにぎやかになっていく感じ、あたし大好きなの!

――

「キャッ!」ドスンベシャ

も~うどんこぼしちゃったし、イチゴパンツ丸見えで転ぶし、今日マジでチョベリバって感じ!

「いったぁ~い!どこ見て歩いてんのよ!」

『失礼しました、大丈夫ですか?』

見上げるとそこには燕尾服を身にまとった、うどんまみれのロマンスグレー男性が手を差し伸べていた。

やだ...ドタイプ///

ハッ!!

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かばかばか!ときめいてるばあいじゃないの!すぐに会社に行かなきゃ!【納税の義務】をまっとうしなきゃ~~~!!

「だ、大丈夫でしゅ!しちれいしましゅ!」

イタッ!

『みたところ足首をケガしているようですね。お急ぎですか?送って差し上げましょう。』(パチン

不意打ちのような☆ウインク☆にときめいてしまった

やだ、粋な計らい///

こんなところに運命の分かれ道があったなんて...思わず彼のリムジンに乗り込んじゃったけど、ドキドキで頭はじけそうだよぉ~~!

『おや?』

後部座席に座ると、隣の彼が急に顔を近づけてきた。

えー!待って待って心の準備がまだできてないよぉ!

キスはだめ!NO MORE KISSING!!

『こんなところに、真っ赤なおべべのいたずらっ子がついていましたよ』

「え!?あ、いやだ。それ、手作りの七味です///」

『ほう、手作りですか。』ペロ

『うむ、味蕾を刺激する、良い七味ですな!』

キュンッ

「そ、それ、初めての七味だったんです」

『ほう、初物ですか。縁起がいいですね。』

こちとら、江戸っ子ですよ』(パチン

わたし会社で「行き遅れ幼女」なんてハードあだ名付けられてるのに、こんなに幸せなっちゃっていいんですか~~!?

――

『さて、着きましたよ。お行きなさい、小さなお嬢さん。』

「あ、ありがとうございます!このお礼はかならず!」

『良いのです、そのかわり』

彼は眼帯のついていないほうの目、切れ味鋭い眼(まなこ)をやさしく垂らしてこう言った

『為すべきことを、為すのですよ』

はい!頑張ります!」

エレベーターを上がってオフィスに入る。

すみません遅刻しました!」

 勢いよく入ったオフィスには、みんなが起立して一人の男性を見ていた。

本日付で総務課を取り仕切ることになりました。総務は地味な仕事ながら、七味で言う山椒のように重要ポジションです。皆さん、どうぞよろしくお願いします。』

「あーーーーーー!!!!あなたは、あの時の!!」

『おや、あなたは今朝のイチゴ...』

ちょっと!!それセクハラですよ!」

私は天井に頭をこすりながら彼のもとへ向かった。

「どうしてあの時言ってくれなかったんですか!?

『ふふ』

江戸っ子は、サプライズが好きなんですよ』

そういうと彼は、もう一つの目にも眼帯をかけた。

もーー!!これから私のライフステージ、どうなっちゃうの~~~!!!



一生続かない

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