2020-08-23

集英社少年ジャンプ関係者応援する署名を作った

http://chng.it/RxHGtCvM

以下、署名キャンペーン原文ママ貼り付ける。

言いたいことは全部書いたつもり。

文章が長くてごめんなさい。

概要だけ読んで貰えれば大体わかると思う。

概要

この署名目的は、株式会社集英社特定要求をするものではありません。

署名の主眼は、少年ジャンプ応援作品応援する人がこれだけの数いるのだと、集英社に知って頂く事にあります

私は下記の事柄集英社様にお伝えしたいです。

暴力や性、悪意といった汚いものを描いたフィクションが、傷つき抑圧された誰かの心を浄化解放して救う事が確かにあります

そこには小さな社会貢献が確かにあります

いろいろな批判真摯に受け止めても、クレームには安易に負けないで下さい。

キャンペーン詳細】

昨今、少年ジャンプ漫画作品について、暴力シーンやお色気(性的と取れる)シーンを含む描写批判の声がインターネット上であがっています

そのうちのいくつかは、マンガ表現が読者に悪影響を与え現実差別犯罪助長するのではないかという想像根拠とし、治安向上のために表現の改変や規制を望む声が多く含まれます

作品批判のものに異議はありません。

漫画作品が読者にどのような影響を与えるかは複雑で予想がつかないと同時に、一定責任が付随するものと私も考えています

しかし同時に、集英社様には安易クレームに負けて作品取り下げや改変などといった性急な判断を下す事なく、漫画果たしている様々な社会的貢献と責任について、あくまで慎重に考え判断してほしい、そして私達の愛する作品をどうか守って欲しいと願っています

賛同下さる方はぜひご署名下さい。

キャンペーン動機

(※自分語りが入る事をお許し下さい。読み飛ばして下さってもあまり問題無いです。)

このような考えを私が持つに至った理由個人的経験に由来します。

まず私は少年ジャンプラブコメ作品を正直あまり好きではありません。

おそらく一般家庭よりも性的に抑圧された教育を受け、また一方で性的嫌がらせとも言えるとても不快行為幼児期経験してトラウマを抱えた私は、気が付けば「強い女性男性支配され傅き、あるいは苦しめられる描写」を愛好するようになり、恋愛ものフィクションでもそのような人間関係描写に憧れ、またポルノでもそういったジャンルしか興奮できないようになっていました。

そんな私にとって、世の中のポルノに限らず純愛と呼ばれる恋愛ドラマラブコメ殆ど生理的不快ものとして映ります少年ジャンプラブコメ漫画例外ではありません。昔から男女間の軽いセクハラ嫌悪し、純愛ラブストーリーにしらけ、ラッキースケベと呼ばれる不自然性的描写にも眉をしかめていました。

しかしそれは、私のごく個人的な嗜好の問題に過ぎない事も強く自覚していました。

なぜなら、逆に女性男性暴力を振るうという暴力的・性的フィクションがたしかに私の心を救ってくれて、汚いものを好み申し訳ない存在だと思っていた私でもこの世界存在しても良いのだという自己受容を得る事ができたからです。辛い子供時代を過ごした私にとって、これは確かに必要ものだったのです。

私が価値観の違う他人尊重し、その心情や痛みを想像する事を覚え、また卑屈にもならず自分の心を守る事ができる様になったのは、その自己受容のお陰による所が大きいです。

世の中には私にとって不快表現が沢山あります

しかし私の「見たくない権利」を過度に押し通せば、大勢の人の「見たい権利」を侵害する事になります

から私は「見ない努力」をし「見ない自由」をできる限り行使して日々過ごしています

【皆さんにお伝えしたい事】

私にとって、少年ジャンプには好きな漫画もたくさんありますが、個人的不快に思う漫画も沢山あります

ジャンプ作品の全てを愛している読者では決してありません。

しかし、しかしです。

純愛健全と呼ばれるエロやお色気を嫌悪し、インモラルとも言える暴力性愛を描いたフィクションに心を救われた私だからこそ、

暴力的・反社会的表現が、抑圧された誰かの心を浄化・開放する事を知っています

私の心を不快にする表現が、他の誰かの自殺を食い止め生きる希望を与えている事を知っています

ハラスメント暴力性的描写フィクションとして消費しながら、同時に人と健全関係を築き、お互いを尊重し合う事ができる事を知っています

エロに「健全エロ」と「不健全エロ」といった単純な区分など本当はできない事を知っています

フィクション表現が読者にどんな影響を与え、時に狂わせるかは製作者にもコントロール不能な難しい問題だと思います

ジョン・レノン殺害した犯人ライ麦畑を愛読し、コロンバイン高校射殺事件犯人マリリン・マンソンを愛聴していた様にです。(※賛同者さまからご指摘を頂いたので訂正します。当時メディアによって犯人マンソン愛好者だと報道されバッシングが行われましたが、これは後にデマだった事が発覚しており事実無根のようです。)

刺激的で過激フィクションが人の認知を歪め犯罪に走らせ、世の中を悪くする可能性が100%無いとは私は思いません。そういう事もあるのかも知れません。

しかし私は「事はそんなに単純ではない」と言いたい。

特定表現規制たから悪影響が減る、といったシンプルな考え方は思慮に欠け危険ものだと思います

最後に】

あらためて集英社様にお伝えします。

暴力や性、悪意といった汚いものを描いたフィクションが、傷つき抑圧された誰かの心を浄化解放して救う事が確かにあります

そこには小さな社会貢献が確かにあります

いろいろな批判真摯に受け止めても、クレームには安易に負けないで下さい。

世の中の大勢少年少女が読むであろう漫画出版する企業として、本当の意味での責任は何なのか、深く考えて頂ければと思います

また、読者である私達の良識をどうか信じて下さい。

もし私達がなにか問題を起こしたとしても、それは少年ジャンプのせいではありません。私達がもっと勉強すべきだったのです。

私達は多様な表現作品、またそれを作るクリエイター権利が守られる事を望んでいます

そしてどうか元気を出して下さい。私達が応援しています

私に賛同いただける方は、是非とも署名よろしくお願いいたします。

  • 300人て

  • いいね。過熱したイデオロギーに狂っていない、冷静で配慮が隅々まで行き届いた文章だ。 あなたはプロ級の使い手か、さもなくば相当の時間を掛けたことでしょう。 敬意を表したい。

  • 500人突破しました。 ご賛同者の皆様、ありがとうございます。

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