2020-08-19

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前回の続き。

原作問題

広義的に「なろう的なフォーマットを主要に含んでいるマンガ全般を指して語っているけれども、「なろう」自体小説投稿サイトであることからそもそも小説フォーマット。更に言えば「“そういったサイト”に沿ったフォーマット」なわけ。つまりそもそもマンガきじゃないってパターンもある。ただ、「向き不向き以前に原作が酷い」ってパターンも多々あるのが、なろう系マンガの恐ろしいところで。

記事あくまマンガの話なので原作のものについての言及は避けるけれども、マジで「どういう判断でコレ売り出そうと思ったの?」って作品が頻発する。前回も書いたけど、こういったジャンルを“そういうもの”として割り切った上でなお酷いのが多いって話だからね。

漫画担当問題

当たり前だけれども小説漫画媒体が違うから要求されることも変わってくる。原作にそのまま絵をくっつけただけでは漫画にはならないって事くらいは素人目にも分かるよね。

ありがちな失敗パターンとしては「絵は描き慣れてるけど漫画は描き慣れてない」って人が結構多い。構図が分かりにくかったり崩れていたり、コマ割がいい加減で目が滑ったり、構成ができてないから内容が頭に入りにくかったりする。まあ、そもそも自体そんな上手くないってパターンも多々あるけれども。

丁寧にやってる例として最近作品から挙げるならば『狼は眠らない』とかかな。本作は漫画担当ネーム構成がそれぞれいるんだよね。つまり「絵を描き慣れてる人」と「漫画を描き慣れてる人」で役割分担しているわけ。なろう系マンガの失敗例から顧みれば、賢明判断だね。

出版社編集側の問題

というか、一番の問題粗製乱造する出版社にあると思う。「小説サイトランキング上位になった。よしコミカライズしよう」ってノリで作りすぎてる。それを絵描きサイトとかSNSから適当絵師引っ張ってきて描かせても、分の悪い賭けにしかならん。

編集もそういう時にさ、漫画家を選別するなり、指導するなりするもんじゃないの。これがオリジナル漫画だったらさ、例えば持ち込みや、何らかの賞を取った漫画家に経験をつませて、編集部内で企画を練って、色々と相談してから商業レベルにしていくでしょ。それでも上手くいかないときがあるのに、その半分未満の労力しか費やさなければ、そりゃそうなるよ。

これらをちゃんとしているなろう系マンガは、どこかで不備があったり好き嫌いは多少あれど漫画としては良く出来てるんだよ。それすら出来ていない作品を世に出して、それで金取ろうと広告ゴリ押すんだから印象悪いけれども。結論としては一つ一つ丁寧な仕事をすればいいという、至極単純な話なんだよね。

記事への反応 -
  • なろう系マンガに関する、取り留めのない雑感。あくまで“なろう系マンガ”の話ね。 玉石混合 ~選別のスタート地点にすら立てない者たち~ 馴染みがない人にはピンとこない話な...

    • 前回の続き。 原作の問題 広義的に「なろう的なフォーマットを主要に含んでいるマンガ」全般を指して語っているけれども、「なろう」自体が小説投稿サイトであることから、そもそ...

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