フルリモートワークになってからの話なのだが、最近ハマっているのがトイレ掃除だ。
想像してもらうのも恐ろしいのだが、自宅のトイレは非常に汚かった。
これ1枚で掃除できるという謳い文句にまんまと釣られた格好だ。
1日目。
1枚どころか3枚も使ったのは想定外だったが、まあ今日はこの辺で許してやろうという上から目線で掃除を終える。
2日目。
便座が終わったので、今度は床だ。
床を吹きまくると謎の黄色(おうしょく)がトイレクイックルに染み込んでくる。
一体どこからこいつらは来たのだろうか。大量のホコリと併せ、結局トイレクイックルを2枚も使ってしまう。
1枚で済まないとはどういう事なのだろうか。
3日目。
今まで手を出していなかったカビ掃除を手掛ける。
カビキラーを噴射し、しばらく放置した後、歯ブラシで念入りに削り取る。
その後、トイレクイックルやらトイレットペーパーやらでカビキラーを拭きとり、綺麗にする。
換気をしながら、結局トイレクイックルを3枚も消費してしまう。
4日目。
今度は、向かって左側のカビ掃除。
徐々にだが、トイレ内が綺麗になっていく。
見たくも無かった正面奥のカビ共を退治する事を心待ちにしている自分に気がつく。
5日目。
格闘とは言うものの、カビキラーをぶっかけて、歯ブラシでこするだけ。
なんだ、お前ら、そんなに弱かったのか。なんで今まで戦わなかったんだろうかという疑問を抱えつつもついにトイレ内が引っ越してきた時並に綺麗になる。
トイレクイックルを4枚消費したが、あのカビ共を撲滅するために使った量としてはかなり少なかったのではないだろうか。
6日目。
綺麗になった便座周りを1枚で掃除する。
7日目。
清潔感が漂っている。
そうか、清潔感とはこういう事だったのか。
トイレ掃除は朝起きて用を足した後に、行うルーティンにしている。
カビと格闘しなければ時間はそう掛からない。それなのに、こんなにも心軽やかな日々を過ごせるとは思ってもいなかった。
かつて、知人が
と言っていたが、意味がようやく分かった。
この事を理解した今、この習慣は保っていきたい。