2020-08-03

辻斬り

私は帰り道にすごく喉が乾きました。

なぜならその日、少しお酒を頂いておりました。

電車ホームで待ちながら、自販機で水かポカリスエットを買って飲もうと選んでいました。

緊急事態宣言も解かれ、ある程度の人出が戻り始めていた頃です。

混んでいる電車に乗りたくなかったので、水を買って少し飲みながら、空いてる車両でも探そうかなと思っていました。

ホームには両側に別の行き先の電車が数分おきにやってきます

ちょうどホームの両側に別々の電車が到着した時でした。

私は自販機で水のボタンを押し、電子マネータッチをすれば終わりという状態のところに、

おそらく電車を乗り過ごしたか、方向を間違えたと思しき中高生くらいの女の子が目の前をバタバタっと走って横切りました。

その女の子はそのまま反対の電車に駆け込んで行き、なんとか滑り込んで電車に乗って行きました。

ですが、リュックサックパスケースがぶら下がっていたようで、私の前を横切る時に、

「ピピッ」という電子音がなりました。「ガチャッ」という水のボトルが落ちる音がしました。

酔いもあり、咄嗟のこともあり、私はどうにもいたたまれない気持ちになりましたが、そのボトルを取り出して冷たい水を飲みました。

とても美味しゅうございました。

その後、私は帰りのコンビニで、小銭をまとめて募金箱に入れました。

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