2020-08-02

死ぬための準備を始めたい

先日、尊敬する同年代(30後半~40前半)の経営者仲間たちと話した際に、そのお一人が「自分はもう死んでも後悔は無い」という旨のことを言っていた。

自分はどうなのか、と考えるが、その彼と違ってまだ何も成し遂げていない中で、同じ境地には至れない。

なら、どうすればその境地に到れるのだろうか。と同時に、自分はなんのために自らの事業(まだ小規模)をやっているのかと、改めて考える。

30代にて遅れてフリーランスとして独立し、それから組織となりなんとか少しづつ成長してきている。このまま頑張っていけば、それなりの価値を世の中に生み出せるというイメージも持てるようになってきた。

けど、今の事業をただこなしていくのが正しいのだろうか。それで、最後に満足して旅立てるのだろうか。

一方で、私の周囲には20代起業家が次々に生まれ、メキメキと成長している。

彼らは若く、エネルギーアイデアに満ち、世の中を良い方向に進めることに疑問を持たない。その突破力は圧倒的だ。

日本は今、経済の停滞のみならず、社会的不安や不満、言いようのない淀みが広がっている。その最大の理由は、新陳代謝が無いこと。

社会もヒトも高齢化し、新しいアイデアチャレンジが生まれにくくなっている。

流れない水は、淀み、腐る。

そんなとき別の仲間から、「サーバントリーダーシップ」という概念を聞く。

ああ、これだ、と。

自分40代突入した。ビジネス世界では、まだ若いと言われる。けど、周囲にいる20代の優秀なリーダーたちが30代になったとき、彼らの生み出す価値はより増大し、あっという間に自分を追い抜くだろう。

だったら、もういっそのこと、自分最前線から退く準備をしはじめたほうがいい。

そして、より未来がある者に「奉仕」し育てる。

そのほうが、自分でなにかを成そうとするよりも、大きな価値を生み出せる。

エネルギーに満ちあふれ、世の中をより良くできる可能性を持った若者は、人生の先輩たる年上からも敬われるべきだ。

その方が、世の中を変革し、価値をより増やせることができ、結果的に多くの人が幸福になれる。

そういう社会の実現を自らの事業ビジョンにするのは、ビジネスとしてアリなのかどうなのか。日曜の夕方に考えている。

これから死ぬまでの準備期間にやりたいこととして。

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