先日、尊敬する同年代(30後半~40前半)の経営者仲間たちと話した際に、そのお一人が「自分はもう死んでも後悔は無い」という旨のことを言っていた。
自分はどうなのか、と考えるが、その彼と違ってまだ何も成し遂げていない中で、同じ境地には至れない。
なら、どうすればその境地に到れるのだろうか。と同時に、自分はなんのために自らの事業(まだ小規模)をやっているのかと、改めて考える。
30代にて遅れてフリーランスとして独立し、それから組織となりなんとか少しづつ成長してきている。このまま頑張っていけば、それなりの価値を世の中に生み出せるというイメージも持てるようになってきた。
けど、今の事業をただこなしていくのが正しいのだろうか。それで、最後に満足して旅立てるのだろうか。
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一方で、私の周囲には20代の起業家が次々に生まれ、メキメキと成長している。
彼らは若く、エネルギーやアイデアに満ち、世の中を良い方向に進めることに疑問を持たない。その突破力は圧倒的だ。
日本は今、経済の停滞のみならず、社会的な不安や不満、言いようのない淀みが広がっている。その最大の理由は、新陳代謝が無いこと。
社会もヒトも高齢化し、新しいアイデアやチャレンジが生まれにくくなっている。
流れない水は、淀み、腐る。
そんなとき別の仲間から、「サーバントリーダーシップ」という概念を聞く。
ああ、これだ、と。
自分も40代に突入した。ビジネスの世界では、まだ若いと言われる。けど、周囲にいる20代の優秀なリーダーたちが30代になったとき、彼らの生み出す価値はより増大し、あっという間に自分を追い抜くだろう。
だったら、もういっそのこと、自分は最前線から退く準備をしはじめたほうがいい。
そのほうが、自分でなにかを成そうとするよりも、大きな価値を生み出せる。
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エネルギーに満ちあふれ、世の中をより良くできる可能性を持った若者は、人生の先輩たる年上からも敬われるべきだ。
その方が、世の中を変革し、価値をより増やせることができ、結果的に多くの人が幸福になれる。