例の文章を読んで、細かい点かもしれないが、どうしても気になったことがあるので書く。
トーン・ポリシングと言われたら困るので最初に書いておくが、ハラスメントの告発に横槍を入れるつもりは毛頭ない。
むしろ逆に、あの文章の本旨であるハラスメントの告発ではなく、いわゆる「不倫」に関する問題がクローズアップされることを恐れるがゆえに、次のことを指摘しておきたい。
「立場の不均衡」や「非対称性」といった語は、パワハラの背景を説明する用語として一般的に用いられているはずだ。
しかし、ハラスメントを告発する目的で書かれたあの文章では、「不倫」における既婚者と未婚者の関係にもこれらの語が用いられている。
これでは文脈的に、「不倫」における既婚者と未婚者の関係を、ハラスメントの加害者と被害者の関係に類比的なものとして捉えるアナロジーが成立してしまう。
つまりあの文章では、ハラスメントを告発するための論拠である「立場の不均衡」や「非対称性」といった語を、「不倫」という別の事柄を捉えるために「転用」してしまっていることで、文章としてハラスメントと「不倫」の問題が混同され、結果としてハラスメントを告発する意図が弱まっている印象を受けるのだ。
たとえこの事案においてハラスメントと「不倫」が複合体をなしていようと、あくまでハラスメントはハラスメントであり、「不倫」は「不倫」である。
ハラスメントを批判するには、両者は峻別されなければなるまい。
ハラスメントと「不倫」が混同されてしまうのは、ハラスメントを告発する当事者にとっても本意ではなかろうと思って、書いてみた。
?? よくわからん 女性が被害体験を告白するとこうやってケチつけられるんだよな
この件は「ハラスメント(嫌がらせ)」というよりは「強要罪」案件なんじゃないかと。 女性側は仕事とは関係ない性行為を強制されたわけで。 「行為の相手をしないならクビだけど?...