大航海時代・ルネサンス・宗教改革を筆頭に、その後の近世ヨーロッパ史を学ぶ意義がすらっと出てくる歴史の教員でどれくらいいるんだろうな。
学校の教科書だと、やはり宗教改革についてはマックス・ウェーバー、大航海時代についてはマルクスを経たウォーラーステインの2本の筋が通っているように思われる。
ルネサンスは科学技術の進歩となって、それらの変容を後押しする役目を果たすことになる。
それを踏まえて言うと、
いま世界のどこを見ても(香港、アメリカ全土、ロシア、コロナへの各国の対応など)、近代ヨーロッパ由来の普遍的価値が異議申し立てによって揺らいでおり(逆にその価値が見直されてもいる場合もあるが、維持が難しい)、その普遍的価値の源流が近世ヨーロッパにある、とでも言っておけばいいか。