ツイステッドワンダーランドのキャラクター、ジャミル・バイパーのボイスについて。
なお、このエントリについては特定の声優さんを貶める意図はありません。
あくまで一ユーザーとして感じたことを記載したまでですのでご了承下さい。
今回ツイステにおいてフェアリーガラというイベントが開催され、
ジャミル推しの私は絶対にガラ衣装のジャミルSRを手に入れるぞと意気込んでいました。
ガチャの結果無事に推しが手元に来てくれてホッとしていたのですが、
現れた彼が喋りだしてすぐ違和感を感じました。
「声…違わない???」
ホーム画面にジャミルを設置してしっかり確かめてみましたが、明らかに声が違う。
今までは低音ボイスだったのに、随分トーンが高くなっている。
確かに抑揚も付くようになっているし、声優さんが上達したのはひしひしと感じられました。
ただ、私は今までの低い声で、でもどこか温かみのあるジャミルの声が好きでした。
今回の大幅なボイスの変更において、きっと役者さんが声優初挑戦ということでさぞかし試行錯誤されたのだろうと感じられます。
確かに明らかに活舌も抑揚も良くなり、聞き取りやすさという点は間違いなく成長されています。
きっと声のトーンが高くなられているのも、ジャミルが17歳の少年であるということを鑑み
ですが、その芝居の方向性の変更が「同じ人間が話している声か?」という疑問を抱かせることに繋がっているのは否めません。
「4章を経てジャミルは自分を解放できるようになった」「人間らしくなった」という声があるのは理解していますが、
あくまで4章をターニングポイントとしてジャミルの話し方が変わったとすれば、違和感を感じる点があります。
ツイステのカードには「カード固有台詞」と「キャラクター共通台詞」の二種類のボイスが実装されています。
カード固有台詞は、そのカードを使用した際にのみ発されるボイス、
キャラクター共通台詞は、カードの種類に関わらず、そのキャラクターを使用した際に発されるボイスです。
このキャラクター共通台詞において、ジャミルは当初の低いボイスが実装されたままです。
これはジャミルを育成した際や、授業中、バトルの際などに聞くことができ、
彼というキャラクターのイメージの核となる部分だと受け取っていました。
その一方でフェアリーガラのジャミルが固有で持つホーム画面上のボイスは高音です。
これにより、授業やバトルを経てガラジャミルの待つホームに戻ると、突然違う声でしゃべりだす彼に迎えられることになります。
正直このちぐはぐな反応に悲しみを感じえません。
仮に4章を起点として、ジャミルが人として変化した、それをボイスにも反映させた、
ということであるなら、先述した共通台詞のボイスも、4章以降は変わっていなくては整合性が取れません。
もちろん一人のキャラクターのためにそこまで手間を掛けるということはコストの面からあり得ないということは認識しています。
なので、この仮定は現実には実現不可能なものであると考えます。
そうなってくると益々このフェアリーガラというイベントのみにおいて、突然ジャミルの声が変わってしまったことを残念に思わずにいられません。
もしかすると5章以降のストーリーでは彼はこの声で話すのかもしれませんが…
ではそうしたら、今現在も存在している授業中にカリムのお腹が鳴ることを察したり、時に先生に得意げに飛行術を披露している彼をどんな存在だとして受け止めればいいのでしょう。
場面場面で話し方が大幅に変わる人間、ジャミルがそう描かれてしまっているように感じられてしまい、
けしてこれが声優さんや運営方が求められた結果ではないだろうと思います。
これは憶測でしかありませんが、今回ジャミルのボイスが大きく変わったのは声優さんがジャミルをより良くしたい、技術を向上させたいと努力なさった結果であると感じます。
間違いなく実装当初のボイスより成長なさっていますし、声優初挑戦でいらっしゃる方がそこまで突き詰められていることに感動しています。
ですが、キャラクターに主体的に関わる声優さんの立場と、あくまで受動的にキャラクターに触れる私たちユーザーとでは受け取り方に差があるのではないかと思うのです。
そうした際にその溝を埋めて橋渡し役を担ってくれるのが演出であり、お芝居における監督なのではないでしょうか。
実装時にいくら未成熟だったから、キャラクター像を掴めていなかったら、
もし仮にそうだったとしても、その未成熟な時点で命を吹き込まれたのがジャミルというキャラクターなのだと私は思います。
でも彼が初めてジャミルとして話し出した瞬間、それが彼というキャラクターの核なのです。
お芝居は生ものですから、変化や成長があることはあって当然だと思います。
ですが、キャラクターの命ともいえる核を守りながら、
役者さんの成長を反映させるというコントロールこそが、演出側に担っていただきたい役割だと考えます。
今回の変化はそうした演出側からの調整のようなものがあまり感じられず、
役者さんの試行錯誤がそのまま反映されているように感じられました。
ですが、先述した通り役者さんのキャラクターへの向き合い方と、私たちユーザーがキャラクターから受け取るものは視点が違います。
確かに著しく上達はされていますが、あくまで”キャラクターボイス”である限り
4章を以て彼が解放されたという描写の一環だとしても、別人かと思わせる域の変化をつけてしまうのはどうしてもベターではないと思うのです。
改めて運営側の皆様にはその点を汲み取っていただきたかったと残念に感じます。
これがゲームリリース前なら当然いくらでも変更があって問題がないと思いますが
それにより、彼が場面によって人格が乖離してるように見受けられるのは否めません。
長々と書いてしまいましたが、私はなんだかジャミルがかわいそうなのです。
これからも彼は共通台詞において低い声で話し続けるのでしょう。
その一方で5章がリリースされた際にはガラのような声で話すことになるのかもしれません。
そんなキメラ的な存在になってしまうことがどうしても不憫なのです。
「俺と一緒にいても…」と語りかける、落ち着いていて、情が感じられる話し方がとても好きでした。
ほらやっぱりこういうの出てきた 何もかも自分の思い通りじゃなきゃ気が済まないなら自分でゲーム作っとけ
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岸田繁の話じゃないのかよ