幼稚園の頃からずっと同じ先生に師事してた習い事がある。趣味としてはすごく楽しくやらせてもらってたけど、生憎才能も無いのでその道を進むことはなかった。
大学受験を機に一度辞めたけれど、進学してからまた習いたくなって、大学の近くで同じ習い事をやってる教室に入ったりもした。
卒業して、地元で就職して、それでかつての先生の事を思い出した。今は就職してこんな事やってるんです、という話を手紙にしたためて送ったら会わないかという話になり、あれよあれよという間にまた先生の下につくことになった。あの頃より頻度は減ったし、お月謝は親の懐ではなく自分の給料から出るしで少しの違いはあったけれど。
子供の頃とあわせて15年以上同じ先生に習ったことになる。でも社会人になった自分にも、お年を召した先生にも都合があって、辞めることになった。それが今日。通販で取り寄せたちょっと良いお菓子を渡して、長年お世話になりました、お元気で、って言った声に涙が混ざりそうになったこと、先生は気づいただろうか。気づいただろうな。
今日のことは書いて残しておきたいと思ったけど、他の場所だとちょっと感傷的すぎて気恥ずかしいのでここに。帰ったら夕飯と、美味しそうだから自分用にも取り寄せちゃったちょっと良いお菓子食べます。