同人作品販売サイトで「キャンドルマン」の名前を見かけて、懐かしくなって筆を取る。
(個人の主観・狭い経験での言及なので、適当にツッコミ・補完してください)
もはや追いきれない。
イラストはどれもレベルの高いものが揃っているし、ネタもあの手この手と出してきて、それが結構な期間を続けて今日に至っているので驚きである。
そしてその大半がオリジナルというのも、よく考えたら結構不思議。
アマチュアの声優・シナリオ・ネタで、1本1000円程度。もはやネタ被り上等で作品が出続ける中、それでも販売数は好調。
共通素材を使ってるものは例外として、そのリアルさから「音声の2.5次元」を味わえるとあって、アニメやゲームにはないアドバンテージがある。
■キッカケは催眠音声?
ではブームの始まるはいつだったかと振り返ると、およそ10年前、「キャンドルマン」を含めた催眠音声が流行りだした辺りに行き当たる。
当時はまだ立体音声はなく、RだかLだかのファイル名で左右どちらかを選ぶ様式が多かったと思うが、「催眠」という要素が他では味わえない魅力価値として注目を集めた。導入のお決まりのフレーズやら、ちょっとシュールさの漂う感じは、ネタとしても面白がられていた。
ただ、実際に催眠にかかるかは単純なシナリオの良し悪し以上に専門性が求められ、自分もアレコレ試してはガッカリしたりしなかったりした覚えがある。
そこで没入度を高めるために注目されたのが、立体感のある音声(当時は編集含む?)だった。
セリフを追わなくても、より直感的に催眠にかかりやすくなる点は、技術が進歩していくのを感じて日々ワクワクして新作を覗いていた。
■耳かき音声
前述のように、催眠音声は作るのにスキルが求められるので、「やってみよう」と思ったところでおいそれとは始められない。
一方で、立体的な音声を作る技術は難易度がそこまで高いわけではなく、何か上手く使えないかと目を付けられたのが耳かきである。音声とはいえ、音の振動で直接こちらの体に刺激を与えるという点では画期的なものであり、それがまた気持ちの良いものであったがゆえに癒し効果も得ることができた。
そうして、催眠は一部のサークルがぽつぽつと新作を出す程度だったのに対し、耳かきはあれよあれよという間に広がっていくこととなった。
■認知度の向上
とはいえ、大手の会社やメディアと繋がりがあるわけではない、あくまでネットの一部の盛り上がりだった耳かき音声。
販売サイトで作品を出すだけでは、ここまで周知はされなかったのではないだろうか。
耳かき+エロを絡めたハイクオリティな作品を低価格で提供。「この値段だったらハズレでも・・・」と取っ掛かりを作った。
・とみみさん 2014年~
ニコ動で「耳かき音を作ってみた」をひたすら上げていた方。品質が高く、ボリュームも20~30分ほどあり、当然無料なのだがむしろ金を払わせて欲しいレベル。
耳かきが好きすぎる人。声優になったし、耳かきエロゲを作ったりと、行動的すぎる布教家。初期のニコ動での雑談動画が懐かしい。
自分が同人音声作品に引きずり込まれた要因の人()。最初に聞いた催眠作品で「な〇は」みたいな声に聞こえたせい。ちょいちょい見るテ〇ファのエロアニメの人。同人声優さんもレベル高いんやね。やで。
■おわり
それっぽいこと書こうとして、まとまる前にこんな時間。明日仕事なので筆を置く。
良質な立体癒し音声を求めながらも、数が多すぎて追いきれないのぜ。おススメ教えてください(本題)。
最近のYoutubeでのASMRの流行について触れるかと思ったのに一切触れてないのはなんでなん?