価値観が矯正されているから、彼らにとっては問題ではないのかもしれない。
集金が阿漕だとしても、それが“救い”への福音をもたらし、“幸福”に繋がるのなら躍起になる。
「まわる まわるよ 救いは まわる」
……いや、よく見たら教祖は全くの別人だ。
あんな、これ見よがしな髭を蓄えている、如何にもな中年じゃなかった。
もしかして、俺の知り合いも別人だったりするのか?
「そんなに気になる? 再結合したら失くなる世界だよ」
「ああ……この世界の俺や知り合いとかが、“あの中”にいるのかなと思ってな」
「思うところもあるんだろうけれど、ここはキミの知っている世界じゃあない。だから、この世界にいる人々も実質的に違う個体だよ」
パっと見は同じでも、やっぱり世界もヒトも違うってわけか。
もし見知った顔があったら、しばらく引きずりそうだからホッとした。
「さあ、早く行こう。次元の歪みはもう少し先だ」
「あ」
「そこの 黒いのと 青っぽいの!」
恐らく「黒いの」は俺で、「青っぽいの」はガイドのことだろう。
“だろう”というか、そのほか全員は白装束だから絶対に俺たちのことだが。
教祖の慌てようからして、今の俺たちの格好は重大なタブーらしい。
このまま物理的にも刺してくるんじゃないか、と思わせるほどのプレッシャーを感じた。
「えーと……クリーニングに出してて……待てよ、この世界ってクリーニング屋とかあるのか? あったとして、別の呼称だったり……」
このままではマズいと思い、なんとか言い訳を捻り出そうとする。
「んん?」
俺が言い淀んでいる間に、また教祖は何かに気づく素振りを見せた。
なぜ俺のことを知っているんだ。
「“粛清”したはず! だのに なぜ ホワイ」
“粛清”が具体的に何なのかは知らないが、ロクでもないことだけは確かだ。
「悪魔め! じゃなくて 闇の精霊め! ならば 何度でも 滅ぼして くれる!」
明確な敵意を向けられているのは明らかだ。
「マスダ……これは逃げた方がよさそうだよ」
そうガイドが言い切る前に、俺は既に走り出していた。
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ごめん やっぱり面白くないよ 本当に何度もいうんだけれどさ 才能もないし諦めたほうがいい もう投稿しないほうがいいよ
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ちゃんとトラバ読んでる? つまらないからもうあきらめようよって 何回も書き込んでいるよう 誰も求めていないことだし 本当にもうやめようよ
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