2020-04-03

やっちまった

と、思った。

夜、尿意をこらえながら帰途を急いでいたところ、南アジアの方と思しき中年のご婦人からしかけられた。

仰るには「荷物が重いので持ってくれませんか」。

どこまででしょうか、と尋ねると「まっすぐ行ったところのファミマまで」。まっすぐ行ってもファミマはありません、と言うと「すぐ近くのファミマまで」と。「すぐ近くのファミマとはどこでしょうか」と言うと「もう良いです」と。

その時は漏らす危険から脱せたと一時の喜びがあったが、尿意から脱した後で、後悔の念がやってきた。

「まっすぐ行ったところのファミマまで」と言われた段階で、この人は怪しいと思ってしまった。そんなものはないからだ。その疑念が伝わってしまったのだろう。

しかし、母語ではない言葉で、彼女表現を誤ったのかもしれない。その後の「すぐ近くのファミマ」が真意だったのかもしれない。

たぶん私も、母語ではない言葉必要とする場所でそのようになったら、諦めて「もう良いです」と言うかもしれない。

尿意我慢しているのです」ということを面倒がらずに説明して、近くの公園で済ませて手伝うべきだったのではないか

もし万が一彼女が悪意を持っていたとしても、それが明確に露見するまで付き合うべきだったのではないか

自分の中にある差別意識を見た気がして、嫌悪感を覚えている。

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