今回は作品単体の感想というよりは、媒体の潮流に対する包括的な感想。
自分でも漠然としすぎていることを自覚して話すので、他の人は共感どころから理解すらしんどいと思う。
WEBコミックサイトって、例えば1話を「1話①」みたいな感じで配信することがあるんだよね。前編、中篇、後編みたいな明確に区切っているものですらなくて、本当にぶった切った感じの構成。これはWEBコミック独特のものだなあと思う。
商業誌とかだとストーリー的には地続きだとしても、1話単体で何らかの区切りやすい、評価点を作りやすいように描いてあることが多い。「話が進まない」とか言われている漫画がたまにあるけれども、そういった区切り方をやっていないのも理由としてあると思う。
個人的にこのやり方を評価してはいないんだけど、利点も分からなくはないんだよね。コンテンツは認知すらされないってのが最も避けたいことだから、構成的に不恰好でもコンスタントに提供できた方がいいって理由もあるんだと思う。ブツ切りで配信しても、私みたいに見る奴は見るし。「読む」んじゃなくて「見る」……って感じになりやすいけれども。
私が何でとりあえず見るかっていうと、サイト単位で巡回しているからなんだよね。特別この漫画を読みたいっていう感じじゃあない。商業誌とかでも、「単行本買うほどじゃないけれども雑誌に載ってたら読む程度には気に入ってる」って作品があるけれども、そんな感じに似ている。
ただWEBコミックサイトって、世間一般的に雑誌という媒体に比べてブランドとしての訴求力が低い状態だと思う。例えば『王様ランキング』が話題になったけれども、それが載ってる『マンガハック』というサイトの認知度はそこまでじゃない。
まあ、この点については、個人的に納得できる結論すら出ていない。とりとめもないまま、今回の感想自体もぶった切って終わりです。