2020-01-08

商業出版排除への違和感

お前誰?

初回から一般参加、4回目くらいかサークル参加してる人。

https://twitter.com/mhidaka/status/1214423001367625732

運営代表ツイートで思うところがあったので投下。

技術書典が「新しい本と出会お祭りの場」という位置づけ、これは本当に素晴らしいものだと思うし、実際これまではそうだったと思う。

一方で、ここ2-3回、新しい本と出合うための自由度が下がる方向に規制が強くなっているような気がする。

結論を先に持ってくると、「明示的な商業接触禁止はやりすぎでは?マナー問題ならばガイドラインなどで制約できなかったか?」と思っている。

商業出版排除?

今ある商業出版のものも売ってよいというのは、技術書であれば同人商業関係ないというスタンス、これはコミケなどとは異なるものだし、よいと思う。

だが、「これから商業出版になる(かもしれない)もの」に対しての態度が厳しいと思う。

それを端的に感じたのが上のツイートで、これまでから(そして今も)技術同人誌発の商業誌がたくさんあったところが、技術書典の会場での商業スカウト禁止されたと聞いている。

会場内での禁止は2-3回前からなので、何も今に始まったことではないが…

>望んでいないオファー一方的スカウトを受け取るのは出展ブースから逃げられない出展者にとって頒布時間が削られますし、苦痛可能性が高いです

時間居座ったりした出版社がいるということだろうか?確かにそれは出版社のマナーとしてどうかと思うし、通報ペナルティがあってもよいと思う。そういえば、C〇Rが出禁になったとかいう話も聞いたっけ。

 

一方で、商業化のオファーをうれしく思う参加者もいるはずだと思う。(残念ながら、うちの本はそんなオファーはきたことがないが)。

商業誌がその著者の名刺・実績として強力なものであることはもちろんだが、自分が認められるという承認要求を大きく満たせるものであると思う。

 

それだけでなく、商業化することは販路拡大、多数の人に触れるチャンスを増やすという意味で強力だと思う。

技術書典に来れない人に届ける手段として、Amazonなどの新しいルートに乗るので、「新しい本と出合う」という場所がもう一つ増える。

技術書典の参加者エンジニアが多いし、いわゆる同人文化との接点が少なかった人も少なくないので、例えばとらのあな委託しています、といったところで購入する人は少ない。

かに印税率は低いと聞くし、改版などの制約が大きくなることは事実であろう。しかし、特に「多くの人に届ける」という観点で、商業誌の果たす役割は決して無視できないと考える。

 

そして、運営中の人が、商業出版をすることに対して非常にネガティブな本を出していることも強く引っかかる。

商業出版がゴールではないとか、権利的に自由にできなくなる、印税率が下がる。いずれも正しいと思われる。

正しいのだが、それを技術書運営広報的な立場で表明することが果たして正しいのか、という疑問がある。

販売数において商業誌に比類、あるいは軽く超えるような状況にある前提の著者が、「商業出版しなくてもいいんじゃない商業化のデメリットを挙げる」というトーンで進んでおり、一方的商業化を殴っている内容であると感じた。

同人誌で数千部売ったので、一通りいきわたった(だから商業不要)、デメリットも大きい。という意見は十分に理解できる。

だが、「技術書典で200部頒布し、その後商業化して数百部売りました。」といった話があった場合商業化するメリットは大きいと考える。

 

商業化のオファーを一律迷惑なことと断じ排除することはやりすぎだと思うし、現在商業出版排除しているように見える動きは、”商業出版というルートで「新しい本と出会う」可能性”をつぶしているように思えてならない。

オファーガイドライン等で、例えば、

・ある程度混雑が緩和する、15時以降にオファーしましょう。

頒布優先、一般来場者への頒布優先。

などでよいのでは?

それとも、場外での出会いをつぶしても知ったことではない?

もっとも、運営としては場内のリスクを下げることができれば問題いからやっぱりトラブルの芽を摘むのは最適解なのか?

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