2019-11-11

気候変動に関する恨み言

最近気候変動でなんだか騒がしい。

スウェーデンの16歳少女国連で怒りのスピーチをしてから、なんだか温暖化に無関心なのは居心地が悪い。

彼女の怒りは理解できる。そんなに怒らんでも、とは思うが、子どもにはその権利がある。

でも彼女への支持を急に表明し始めた大人たちには、なんかもやもやとしたものを捨て切れないでいる。

彼らは、温暖化が進んでいます、どうにかしましょう、という至極真っ当な意見に支持を述べたに過ぎないにも関わらず。




から書くことは製造業の末端構成員からの恨み言だ。





君たち、急に正義の味方するのは結構だけども、これまで知らんぷりだったじゃないか。言っとくけど、君たちも彼女たちから怒りを向けられる側だからね。

例の国連スピーチ我が国大臣のアホっぷりで俄かに注目を集めた気候変動は、今に始まった話じゃない。

京都議定書、とか多分記憶の片隅には残ってる人も多いと思う。

企業はあの頃からずっと少しずつ省エネだなんだと、曲がりなりにも努力してきたんだよ。

毎年出してるなんちゃら報告書みたいなの読んでみればいい。二酸化炭素〇〇%減らしました、とかどこの企業もやってるよ。毎年。

もちろんそれが十分とは言わないし、評価しろ、とも言わんけど、君たち何もこっちに言ってこなかったじゃない。

そういう話を無視して、例の少女をひたすら持ち上げたり、ちょっとショップデモのための休みを認めただけでエシカルだなんだと褒め称えたり、恥ずかしくないのかな。


まず反省から入れよ。


例の彼女に賛意を示したり、シンパシーを感じたところで、罪は消えないよ。

君たちは現在目の敵にしてるようなやつらとこれまで散々一緒にやってきたんだよ。


そんで、これから覚悟しろよ。


これから必要になる温暖化対策って、こまめに電気しましょうとか、マイボトル持ち歩きましょう、みたいな小さい話じゃない。技術革新に期待、みたいなタイムラインでもない。

それこそ原発をまた動かそうとか、フランスで起きたイエローベスト運動の原因にあったような炭素税とか、キツい話ばっかだよ。極端に言えば、人を殺す可能性すらある。


そういう話だよ。



これは恨み言。

無邪気で無責任な君たちへの恨み言だ。

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