2019-09-29

世の男性への同情と戒め

とある女性ツイートを読んで、世の男性のなんと哀れなことかと同情せざるを得ない。

>https://twitter.com/kourei_mama/status/1177371710875521024>

「俺も我慢してる」「仕事で仕方ない」とか言うけれど子供は大きくなったらあなた求めない子供が大きくなったら妻もあなた求めないし年老いたら会社あなた求めない

今だけだよこんなに求められるの。それでも理由付けて自分優先して後悔しないようにね

と、夫に言ったら考え込んでる

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>https://twitter.com/kourei_mama/status/1177696583380389888>

家庭にもよるけれどうちは共働きだし父親けが稼ぎ役ではない。互いに支え合ってる。それでいつも自分を優先していたら妻も子も父が居なくてもドンドン歩んで行くから、後になって逆に求めても父不在で歩む力を既に妻子は持っているんですよ。

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察するにこの男性仕事人間なのだろう。子育てにはあまり関われていない。それを妻は諫めている。しかし、私にはこの男性の苦悩が良く分かる。ATM父親という二つの責務を如何にして全うするか。喫緊課題である父親役割と、将来的なATMの強化をどう両立するか。

ATMたれ。これは男性にとって強力なプレッシャーである。最早呪いと言っていい。ATMとして家庭に金を提供する。まずこれが出来ない夫はクズである評価される。平均以上で不自由のない生活が出来るだけの十分な量の金を提供できて、やっと一人前。妻も当然のように要求している。もしこれが不十分であるなら、父親役割どころではない。最優先で注力すべき事項であるしかも、妻も働いている。おそらく「俺の稼ぎが不十分なために働かせてしまっている」と負い目を感じているであろう。余計に熱が入るというものだ。まずはATMを強化するのが俺の役目。そう信じているに違いない。しかし、これを自分優先と非難されるのだから哀れである

運の悪いことに、社会において昇給が大きい時期と子供が育つ時期が重なっている。今仕事を頑張らなければ昇給は望めない。しかし今子育てしないと子供は大きくなってしまう。同時にこなせるだけの能力時間はない。詰みである。この男性が考え込んでしまうのも納得だ。

もし今、この男性仕事に重きを置くのを止め、子育て選択したとしよう。一時的に妻の要求は満たされ、家庭に円満が戻ってくるかもしれない。しかし、その先はどうだろう?子供が大きくなれば、今度は教育費が最大の課題となってくる。さらにその先には年老いた両親の介護が待っている。そこで問題となるのは一にも二にも金だ。その時収入が伸びていないとすると、妻は何と言うだろうか?「あれだけ子供を放っておいて仕事したのに、ATMとしても役にたたないわ」最早哀れという言葉以外何が当てはまるだろうか。自らの趣味などかなぐり捨て、仕事子供に全てを捧げて、この言われようである

価値観問題ではない。育メンなどともてはやされたところで、結局金を十分に稼げない男性不要物の烙印を押される構造になっているのである。若き未婚の男性諸君、現状で十分な金を稼ぎ出していないのであれば、努々(ゆめゆめ)結婚して子供を持とうなど思うなかれ。

  • こういう男女関係の話って、 「女性である」 ってだけで正しさが担保されているというか、 自己肯定感バリバリだよね。 実際肯定されるし。 男側からこういうツイートがないのは恐れ...

  • フィナンシャルプランナーとかを間においてさ、話し合ったほうがいいよ 「共働きなんですけど」と言うなら、お金についてもフェアでオープンに話すべきだよ。 男の方に稼ぐ能力を多...

  • 父不在で歩む力を既に妻子は持っているんですよ。 むしろ、これこそが夫男性の目指すべきところだと思うんだよね。 いつまで経っても、父を必要とする妻子が居たら、うかうか死ぬ...

  • そもそも働いて金入れるのも家事であり育児なんだよな。それがないと成り立たないわけだし

    • たしかに予算の確保も仕事なのだという意識が持てないのは子どもだなーとは思う 研究室の教授とか予算の確保に奔走して実際の学生指導は助教授とか講師とか助教とかだったりするこ...

  • この方のツイート遡っていたら『夫、義母ともに我が子を前妻との子供の名前と呼び間違える』とかすごい家だった・・・。

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