2019-06-30

怒るのは難しい

嫌な思いをしても声を上げることがなかなかできない。

ムカっときたらすぐそのまま言いたい事を言える人が羨ましい。

どうも素直にそういうことができず、というか反発力がないというのだろうか、そのまま飲み込んでしまうことが多い。

しかしその飲み込んだ怒りをうまく自分の中で消化できるわけでもないので、怒りが腹の中におさまったまま、なんとも居心地の悪い気分になる。

大抵はそのままいつしか忘れるが、

時に相当怒りを感じたときなどは、「なのに言えない」ことや、「一度飲み込んでしまったため、タイミングを逸し、今更言うわけもいかない」ことなどでさらフラストレーションがたまり、悔し涙が出てきたり、壁を殴りつけたい気分になってくる。

そうした時はとりあえず自分を殴ったりするが、それでもイマイチまらない。

結局ぶつける事が一度も出来ていないから、いくらその場を「忘れたり」「殴ったり」で誤魔化しても、ふっと思い出したりしてしまえば元の木阿弥

出してみようと思ったが、うまいこと出せず、小出しになってしまい、しか相手イマイチ伝わらず、寧ろ余計フラストレーションが募った。

子供の時から、嫌なテレビ番組がついていても「嫌だ」と、いえなかった。

「いやだ!見たくない!」といったら親は必ず「なんで」と言うからである

嫌なものを何故か説明するのは色んな意味で難しい。気恥ずかしいこともあるし単純に言葉表現し辛いこともある(たとえばバラエティ番組で、無理矢理笑っている感じなどが非常に嫌いだったが、それを言葉説明しろと言われても困る)。

から「なんで」と聞かれる事自体嫌だったが、それでもとりあえず説明すれば、親は決まって「なんでそんなこと思うの。そんな事思うなんて変」とピシャリとやり、「そんな理由で嫌だと感じるお前は変だ」で終わりだった。ちょっと頑張って「いや、だから……」と更に説明を試みても、かえって火に油。なぜか親はどんどん怒り、「なんでそんな変なこと思うのか。おかしい。考えすぎだ」とカンカンになる。そして怒られて泣きそうになる。

毎度それだったから、そのうち、説明することを諦めるようになった。どうせ説明しても「なんでそんな変なこと思うんだ」で終わりなのである

説明することを放棄したらしたで、「何故言わないの」とくるので、そのうち「いやだ」といえなくなった。

でもたとえばテレビであれば、見たくないのに、夕飯中についているからどうしても聞こえてしまう。聞きたくないと思えば思うほど聞こえてしまう。といって、「いやだ」と言うことは上記理由によりできなくなっていたので、ひたすら早くご飯を食べることを考えていた。せっかくの好きなメニューだというのに味わうどころでなく、自分が「いやだ」と上手く言えないせいで、味わえないことが(今になってみれば些細ではあるが子供の時は非常に悲しかった)悔しく、それで更にご飯をおいしく感じられないという悪循環に陥り、ご飯も半ばに自分の部屋に引きこもり悔しさに泣くということが結構あったのである

何分「なんでそんなこというの!」と怒られる事に何故だか弱く、そういわれると怯えてしまって反射的に涙が出そうになるのだ(実は今でもそうである。泣きたくないのだが、反射的に出てしまうのである。情けないので治したい)。そうして泣いていると更に親は怒る。「なんでそんなことで泣くの!?自分でも分からない。泣きたくないのに出てくるのでそれが悔しく、更にプラスアルファで悔し涙まで出てくる始末だ。手に負えない。

しかしたら滅多に泣かない人にはわからいかもしれないが、泣きたくてないているのではなく、これはもう体質としかいいようがないレベルで、ただ反射的に出てくるのである

しかしそんなことは相手、親には通じないため、泣かない為に、怒られた途端に心の中で歌を歌ったり、他の事を考えることで中和し、なんとか反射的に涙を流さぬよう、落ち着けるように深呼吸をしたりなどし、なんとか泣かないようにしたりしてきた。しかし出てきてしまものを収めるのはそれでも難しかった。

泣いていると親は「なぜそんなことでなくのか」と怒る為、といって泣いているため説明もできずまた泣き終わった後説明しようとしてもさらに「なんでそんな変なこと思うのか」と怒るため、そのうち親に怒られると自分自分を守る為、ひたすら謝るようになった。「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ」ととにかく言うようになった。

それはそれで「ただ謝ればいいってもんじゃない」「怒ってるんじゃなくて、説明しろといってる!」(といいながら、怒っているように少なくともこちからは見えた)と言われる。自分は一層被害者ぶることに拍車をかけ、「申し訳ありませんでしたゴメンナサイもうしませんもう一生泣きません」と、大袈裟に謝るようになった。親は更に怒った。

どうすればいいのか分からず「あああああああああああああああ!!!!!!」と爆発しそうになることが何度もあった

そういうときは自室に閉じこもりひたすら壁を殴った。

親に反発はできなかった。

親がそう怒りっぽくなったのも自分がいろいろ迷惑をかけたせいだから

我慢しなきゃいけないと思った

親を憎めば事は早いがそれはしてはいけないんだろうと、それをしたら逃げになると思った。

今でもうまく怒れない。不快感を表明できない。「なんで」と聞かれるのが怖い。

  • 今日も女は毒親叩き

  • 真正面からキレても相手が身構えたり先制攻撃されるだけだから意味なし 頭にきたときはゼロか百 百にする時も徐々に数字を挙げていくのではなくゼロゼロゼロゼロ無害の次の瞬間にい...

  • アンガーマネージメント!!

  • それ反抗期終わってないじゃん。

  • anond:20190630163036 時に相当怒りを感じたときなどは、「なのに言えない」ことや、「一度飲み込んでしまったため、タイミングを逸し、今更言うわけもいかない」ことなどでさらにフラス...

    • 発達障害と言いたいための論理

    • サイコパス感

    • 確かに 普通抑圧って「これがしたいと思ってたのに押さえつけられた」「これがこう嫌だとおもってたのに強制された」みたいな話なのに 元増田の場合はそもそも自分の意志がボンヤリ...

  • anond:20190630163036 こういうことを言葉にするためだ。論理的に、誰にでも伝わる言葉で、わかりやすく説明するためだ。

  • まあ、毒親からの支配乙ってところかな。 子どもが自分と違う考えを持つのを受け入れるのは結構難しいからね。それができるだけで親としてはかなりレベルが高いと思う。

  • おそらくここにあるような自傷行動がある人なんだとおもう   https://h-navi.jp/column/article/35026195 こういう人が「怒れる」ようになっても「ちゃんと怒れる」わけではないので なんだかん...

  • とりあえず、親から離れることだな。 嫌なものは理由無くいやなんだよ、たとえばゴキブリとかな、理由なんかあるもんか。 「なんで?」ときかれたら「理由はない!嫌な気分になった...

  • 筋肉鍛えてムキムキマッチョになれば周りの態度変わって快適になるよ

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん