2019-05-26

ゲーム障害障害に分類されて、性同一性障害障害ではなくなるのは…

性同一性障害を「精神障害」の分類から除外へ WHO

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190526/k10011929571000.html

ゲーム障害」を治療必要障害に分類 WHO

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190526/k10011929561000.html

  

精神障害とは

精神障害定義ははっきり決まっていません。

障害者基本法など定義を決めなければならない場合もありますが、精神障害診断基準とはまた別なものになります

なので、ざっくりと「精神的な原因により生活に支障・問題のある状態が続いている」と、ひとまず考えて下さい。

その問題対処するには、だいたい

社会(各個人集団からアプローチする方法

行政福祉としてアプローチする方法

医学的にアプローチする方法

があります

上記記事は両方とも国際疾病分類記事なので、「医学アプローチ」という側面で行っている分類と思って下さい。

  

ゲーム障害とは

上記記事より

"テレビパソコンスマートフォンなどでゲームをしたい欲求を抑えられず、飲食ができなくなったり、仕事に行けなくなったりするなど生活に支障をきたしている状態のことを指します。"

"ゲームをする頻度や長さ、始めたりやめたりするタイミングなどをみずからコントロールすることができず、健康を損なうなどの影響が出ているにもかかわらず、ゲームを続けてしま状態"

"こうした現象が、原則、少なくとも1年以上続き、家族関係社会的な生活に影響を及ぼしている状態"

この様に書かれています

  

ここでのポイントは「ゲームをすることに対して自分コントロールできない状態」を医学的にアプローチしようというのが障害に分類される理由です。

決して、「ゲームという本業投資するため副業という仕事を頑張ってお金を稼ぐ」という程度では障害認定されないでしょう(依存症に片足突っ込んでるとは思いますが)

借金してまで課金する。トイレペットボトル日常。ここまで行けば障害といって差し支えないでしょう。

環境を変えるためのカウンセリングなり、背景にうつ病などの原因疾患が隠れていたりしないか医学アプローチ必要になるのもしょうがないでしょう

  

性同一性障害とは

ICD-10より

"性転換的な性同一性が少なくとも2年間持続していなければならず、それが統合失調症のような他の精神障害の一症状であったり、半陰陽の、あるいは遺伝的な、あるいは性染色体いかなる異常とも関係するものであってはならない。"

まり「2年以上心と体の性別が一致しない。他の病気の影響も染色体異常もない」

ということでした。

これが以下の様に変わります

  

"個人経験する性(gender)と割り当てられた性別sex)の顕著かつ持続的な不一致によって特徴づけられる。ジェンダーの多様な振る舞いや好みだけでは、このグループとして診断名を割り当てる根拠にはならない"

  

社会的な性役割と体の性別が違う」ということは治療必要病気障害にはならないということです。

そうした人をホルモン治療や手術をせずに受け入れられる社会を作ろういこうというメッセージです。

これを疾病分類に入れておくことは「医学アプローチ必要病気である」ということになります。悪く言えば異常のある人・正常ではない人ということになります

まり、必ずしも「医学アプローチ必要ではない(希望があれば治療する)」という方向性の明記です。

  • "タブレットやパソコン、スマートフォンなどで増田を読書きしたい欲求を抑えられず、飲食ができなくなったり、仕事に行けなくなったりするなど生活に支障をきたしている状態のこ...

  • これでLGBT全員が精神障害者の汚名を返上できるんだね。 元ページの解説はこうだ。 そして、「障害という項目から外すことによって、これからは『性別不合』と呼ばれる人たちが...

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