2019-04-29

推しに振り回されるオタク和歌

西行法師の桜の和歌推しの異性関係に振り回されるオタクの心で意訳しました

春風の 花を散らすと見る夢は
覚めても胸の騒ぐなりけり

【意訳】

何があっても私は推しの味方だよ。

世間の言うことより推しを信じます

初期のオタ。まだ現実を受け止められず目をそらしている段階。可愛いのはここまでです。

いかで我 この世のほかの 思ひいでに
風をいとはで 花をながめむ

【意訳】

夢を崩すようなプライベートプロとして隠し通してください

プロオタクとしての矜持が見えます推しにもプロとしての対応を求めています。対等な関係でありたいという願望も見えますね。

いかでかは 散らであれとも 思ふべき
しばしと慕ふ 歎き知れ花

【意訳】

応援してるファン気持ち考えたことある???????おん??????

末期のオタです。アンチに転じたりそのうち推し変したり。急にTwitterが鍵垢になり愚痴ツイート連投したりする。

春ごとの花に心をなぐさめて
六十あまりの 年を経にける

【意訳】

私の青春推しにすべて捧げました。

古参自分プライベート犠牲にしてもオタクを辞めなかった。気がついたら適齢期なんて過ぎてた。いろいろな修羅場(やらかし)をのりこえてきたのでいちいち驚かない。凪。推しがすこやかならもう何も望まない。

願はくは 花の下にて 春死なん
その如月望月のころ

【意訳】

死ぬ時は推しの顔を見ながら死にたい

ついにその一生を推しと添い遂げ支え続けた。真のオタ。合掌。


参考:

https://hisamitsu.exblog.jp/24276370/

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん