2019-01-28

この素晴らしい世界に祝福を!という作品を気に入ってる

最初に言っておくと、本当は異世界転生系作品は嫌い。

でも、このすばは面白かった。

なんで嫌いかというと、まず昨今のラノベタイトルが気に入らなかった。

タイトルなはずなのに、作中の一文を使っているようにダラダラと長いタイトルが目について嫌悪を感じていた。

なので、このすばも最初は糞つまらないんだろうなって思っていた。

主人公引きこもりNEETという今の時代によく聞くような奴だったので、そんな奴が異世界行った所でなんだっていうのか…とツバを吐くレベルで嫌いだった。

が、実際読んでみると主人公の行動が面白い。

前提に自分が楽するためみたいな理由が付いての行動なので、あまり褒められたものではないのだけど、能力の低いスキルを上手く使いこなして敵を撃破したり、アクシデント回避をするという機転の利かせ方がとても良かった。

作中のやりとりは、どこにでもあるようなドタバタなのだけど、古臭いとも新しいとも言い難いようなやり取りが高を括ってた考えを一気に解いた。

読んでいて、その場面のイメージが容易にできて楽しいのだ。

はいわゆるファミコン世代入る直前の世代で、ゲームといえばドット絵だったし、ムービーなんかも無かった。

ノベルを読めば想像し、ゲームをやれば想像し頭の中で場面をイメージするのが好きなオッサンだ。

このすばは、場面をイメージするのが好きな私にとってはイメージやす作品で、「今の場面はこんな感じなのか」と思い浮かべながら、笑う場面では…恥ずかしながらクスっと笑ってしまうこともある。

この作品のいい所はそういうイメージのしやすさだけでなく、魅力的な登場人物が多い。

主人公自体引きこもりNEETという部分を抜かせば、本来は人当たりの良い男子で好印象を感じた。

ヒロインの一人である女神様も普段は突拍子もない事をするが、信者を我が子のように大事に思う純粋女性だった。

魔法使い女の子は、主人公性格の魅力に感じたりと恋するヒロインを上手く表現されている。

騎士女の子は、ちょっと特殊な部分があるが面倒見もよく常識に関しては一番持っていて、いざという時のストッパーになっていたりと良いお姉さんに感じた。

他にも魅力的な登場人物は多いが、このすばはあまり嫌な登場人物が出てこない。

敵であっても、どこか憎めない敵が多く勧善懲悪という考えも必要なく、悪に嫌悪を抱く必要もないのだ。

ただ、物語のんびりと穏やかにドタバタして日々が過ごされている(表現しづらい)だけだ。

それがとんでもなく面白く感じていて、作品ストレスを感じないで読めて、先が気になってしま作品なのだ

こんなに先が読みたくなるのは、昔うちの弟が読んでいた魔法陣グルグル以来だ。

戦いもあるのにピリピリとして読まないでもいいし、嫌なムードになってもどんよりとしないでも読めるのが、このすばだと感じた。

ちなみにこれ以外の異世界物は、どうにも馴染めなかった。

ほのぼのとした作品があれば読みたいが、この作品と似たように先が気になるものが見つかるだろうか…。

と、思うくらいに私はこのすばにハマってしまった。

こういう夢中になって楽しめる作品があるというのは、ちょっとした充実感があって良いね

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