始めに断っておくが、ここでいう「男の娘」とは二次元創作物上の登場人物を指している。
従って、現実世界に存在する「自称・男の娘」というおぞましい勘違いカマホモ野郎は論外とする。
理由は、男の娘に投影されている性的性質が「女性性」であるためである。
「一見して女性であるが男性である」のが男の娘である以上、その本質は女性らしさにあると言える。
なお、男の娘作品を好むホモも存在するようだが、彼らは男の娘という要素自体には興奮していない。
ただ単にショタコンであったり、男の娘に自己投影して男に犯される図に興奮するカマホモでしかない。
同様に「男の娘は女と絡ませなきゃ抜けない」と宣う痴れ者も、男の娘自体を興奮の対象にしていないため、ここでいう男の娘好きにはあたらない。
以下に例を挙げる。
①好きな人が男性であるため、女装をしてアプローチをしつつも、内心で女に生まれなかった自身を憎んでいるパターン
②おっさんを騙して金を毟り取るために女装をして円光するも、普通に犯されてメス堕ちしてしまうパターン
①「好きな子が実は男だった…」という事実にショックを受けるが、それでも恋心を振り払えないというパターン
②恋人がいるアピールをするために友人を女装させたところ、存外可愛くて男であるはずの友人に胸が高鳴ってしまうパターン
上記のように、男の娘作品はほぼ共通してアブノーマルな関係にともなう葛藤をアクセントにしている。
この点においてレズ物に近似した性質があると言えるが、レズ作品には男性器が介在しないという致命的な弱みがある。
読者は作中の男性器に自身の男性器を投影して快感を重ね合わせるので、レズ作品にはどうしても物足りなさが付随しがちである。
男の娘モノ作品は、この点をクリアーしているところに強みがあると言えよう。
男の娘というジャンルは「ホモでない者が男性を性的興奮の対象にする」という点で特異性を持っている。
このジャンルがホモか否かでたびたび論争になるのは、「男の娘好き」と「男の娘作品好き」の分別がついていないためだと思われる。
男の娘自体は好きではなくても、男の娘作品に頻出の「羞恥」「ショタ」「逆レイプ」といった副属性に興奮しているだけの者が多いため話がこじれやすいのである。
最後に、ここまで読んでくれた方々に問う。男が「男の娘」の男性器を口淫するシーンで、あなた自身はどちらに感情移入するか?
「男」か?「男の娘」か?