2018-07-09

死刑を支持しうる特別理由

日本刑罰体系は概ね自由刑懲役など)と財産刑罰金など)の加重減軽によって決まるが、死刑はそのどちらにも属さない異質な刑罰であり、特別理由のないかぎり堅持するには不自然である

日本において死刑が認められている特別理由とは、主に抑止論、すなわち見せしめ効果に期待してのことだが、死刑犯罪を抑止しうるという根拠はなく、他の刑罰で十分に目的を達成していると言える。

また、応報論、すなわち憂さ晴らし効果を期待する声もあるが、国民感情を慰撫するために人を殺すということには倫理上の重大な問題があり、きわめて野蛮であると言わざるをえない。

犯罪者の永久的な隔離目的とするならば、終身刑で事足りるはずであり、これに反対する理由としてはコスト面での問題が考えられるが、これは「金のために人を殺すのか」という別の倫理問題となる。

死刑とは、端的に言えば「人を殺す」という悪徳によって何らかのメリットを得ようとする行為であり、ゆえに常に倫理面で劣勢を強いられる。

死刑を支持しうる特別理由はないと考える。

  • 死刑に犯罪を抑止しうるという根拠はなく、他の刑罰で十分に目的を達成している ほんとお?

  • 応報感情は野蛮だーとか言ってる連中に限って、 死刑反対派に向ける感情や罵詈雑言のまあ野蛮なこと野蛮なこと

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