自分で言うのもなんだか、私は社会の底辺の人間だと思っている。
学校をやめて、仕事は続かず、アルバイトを半年から一年くらいの周期で転々としている。
親の庇護がなければとうに飢え死にしていたか、あるいはその前に法を犯して捕まっていただろう。
週3〜4日ほど一日6時間ほどのアルバイトで稼いだお金で、ソーシャルゲームに課金したり据え置きのゲーム機で遊んだりしてぬくぬくと暮らしている。
親は期待しているのか、それとももう諦めているのかなにも言わずに家にいる事を許してくれ、飯を食わせてくれている。
流石にアルバイトをしていない期間があると小言を言われるが、少しでも働いていればまあ許されるようだ。
大学を辞めた時、それまでいた友達とは居た堪れなくなって自分から縁を切った。
そんなキラキラしたものを見せつけられてたまるか、と電話番号を変えラインのIDを変えSkypeやゲーム機のIDまで全て変えた。
それでも私の身を心配してなんとかして連絡を取ってくれた数人とは、今も細々と交流がある。
皆は社会人となり忙しそうにしているからほとんど連絡という連絡をしているわけではないが、2年に一度ほど皆で遠出したりする。
ありがたい限りだがその度に自分と皆の格差に打ちのめされそうになる。
そんな現実から逃げたくて、ソーシャルゲームにハマっていった。
最初は誰とも交流を持たないままにやろう、人が怖い、自分の惨めさを知られるのが怖い。と黙々と進める日々だった。
しかし、”社会的な”と付いていることから分かる通りソーシャルゲームは人との関わりと切っても切れないものである。
皮肉にも世の社会人と比べれば時間のある私であったためにいつの間にやらフレンドと交流を持つようになり、いつの間にやらツイッターやSkype、discordを導入し、いつの間にやら仲良く通話をするようなことになっていた。
それでもやはり人との交流は楽しいものである、年が上なだけで敬語を使ってくれすこし冗談などを言い合いながらするゲームは本当に楽しかった。
だが、自分の素性を素直に話すことだけはできなかった。
今の惨めな自分の状況を話してしまえば、それだけでこの関係が崩れてしまうのではないか。
そう考えている私にできることは、架空の学歴を伝え、架空の職場の話をし、ログインする時間帯に気をつけ、さも仕事に忙しない社会人を演じる事だけだった。
そう言われた時は本当に胸の中心がキュッとしまったような気がした。
まぁね、君らも職場選びには気を付けて思う存分ゲームが出来る所を探しなよ!
そう笑い合いながら、目の前が霞んだ。
オフ会に参加した時は本当に気を使った。
親に頭を下げて借りたお金で「働いてるんだから多く出すのは当たり前じゃん!学生は甘えておきな」などとどの口が言うのだろう。
4年生達が「就職決まったんすよ!」「就活きついなー!」などとワイワイしているのを聞きながら、したこともない就活のアドバイスを今日もする。
嘘のリカバリー あったことをなかったことにはできない。(例:財務省のメモ) なかったことをあったことにはできる。(今から社会人になれば嘘を本当に変えられる)
見栄はるのやめとけ。嘘で塗り固められた人生はいつか破綻する。地道な努力を飯としろ。
お恥ずかしながら私も貴方と似たような生活をしています。 どれだけ仲が良い相手にも未だに自分を素性を素直に話せず、同じように嘘まみれな社会人を演じながら交流しています。い...
私と同じような方がいるとは思わなかったのですこし驚きました。 他の人が言うように嘘を本当の事に変える事が出来るのか。 それとも嘘を正直に話して受け入れてもらい、ぬるま湯の...
自分も似たような境遇を経験して、似たようなこと思った。 大学は単位不足で中退した。アルバイトも何やっても続かなかった。 ただ、何に影響されたか国家資格の勉強はじめて(と...