2018-05-11

「○○合戦」は残り、「○○くらべ」は廃れた

紅白歌合戦、誘致合戦雪合戦……と「○○合戦」は今も普通に使われるけど、同じような意味を持つ「○○くらべ」を見ると、たけくらべ、かけくらべ、せいくらべのように、文学童謡の中にしか見当たらない。

つのころから「くらべ」は廃れたのか考えてみる。

大人も為す「合戦」に対して「くらべ」はそのほとんどが子供の遊びだったのだろう。その相手兄弟だったり近所の子供だったりした。けれど「くらべ」遊びは、一度やればその大小関係は代わり映えしないものだ。「くらべ」遊びはそれが楽しかたからというよりも、それくらいしか遊びがなかったのだ。

そこにやって来たのが雑誌文化であり、決定的になったのがテレビという文化なのだと思う。同じ番組を見ている日本中の子供たちとの「くらべ」遊びが始まったのだ。いわんやネット社会においてをや。

「○○くらべ」は廃れたが、誰かと比べて云々という文化は廃れることはないのだ。

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