2018-03-29

3日に1回くらいは彼女に対する自分の態度を反省しろ

物理系の大学3年。

入学してすぐ出会って3年間も付き合った同学部彼女と先週別れた。

別れは彼女から告げられた。

曰く、彼女春休みに2週間実家に帰って地元友達遊んだら、その人たちがあまりにも自由に・正直に生きてることに感銘を受けたからだそうだ。

彼女とは付き合いはじめた頃から同居(というか俺が彼女の家に居候)していた。

同居してると恋人が常に横にいるか相手が何をしてるかすぐわかる。

俺はそれに慣れすぎてしまい、また、「好き」が過ぎて、彼女を段々と束縛していくようになってしまっていったんだ。

例えば、彼女の帰りが遅ければすぐLINEで安否状況を聞く、とか。

「安否状況」なんて言ってるけど、心の奥では浮気してほしくなかっただけだよ。

あと逆に、サークル仕事が忙しかったら、彼女が部屋にいて話しかけてくれても雑に返す、とか。

そうなるとさ、彼女ってあまり話したがらなくなったり、嘘ついたりするようになるんだよね。

これで「自由な行動ができず正直でない彼女」のできあがりだ。

彼氏側も彼女もつらい状況。

この「自分では歩み寄らないけど相手を束縛する」って今考えればクソ人間のすることで、彼女もそれに気付いて何度か指摘してくれていた。

でも俺は彼女悲鳴の深刻さに気付かなくて、自分ちょっとだけ変えては、また元に戻ったりしてた。

根が面倒くさがりなのもあるね。

それで、サークルの上位職が代替わりして、俺は3月は暇になった。

そして3月入ってすぐに彼女実家帰省した。

その時に、昔から仲良かったオタク友達彼女できたって話を耳にした。

陰キャのあいつにか??って思って本人に連絡してみたんだよ。

彼女ができたのは事実だったんだけど、曰く:

俺が驚いたのは、LINEの頻度の低さと、デートの頻度の高さ。

今まで俺は自分彼女になんてとんでもないことをしてしまっていたんだ、って、本能を頼りに山の上に登った青年ツァラトゥストラ稲妻に打たれたような衝撃を受けたよ。

俺は彼女がいない日はほぼ毎日LINE送ってたし、デートなんか去年の秋にディズニーに行って以降どこにも行ってない。

普通カップルはこんな感じなのか、ほんわかしてていいな、って思ったよ。

しかも俺には同居ってアドバンテージがあって、日々一緒にいる時間(朝やごはん睡眠時間)があるのに、俺はなぜここまで彼女を束縛するのかと。

俺は猛反省して、彼女帰省から帰ってきたらもう執拗LINEは送らないことを決意し、また、デートプランを練った。

そして、今まで行った旅行写真や、一眼レフで上手く撮れた彼女写真印刷して写真立てに飾った。彼女を大切にするしるしとしてね。

学校がなく彼女もいない期間の2週間って長くて、日々虚無をして過ごしてたんだ。

そういうところからも、普段いてくれる彼女の大切さがわかったんだよ。

2週間後、彼女が帰ってきた。

俺は反省言葉を伝えようと、まず彼女写真を指さした。

そこで、彼女から「あのね、別れてほしいの。これからは友だちになろう」……。

その時は頭が空っぽになったよ。今もだけど。

俺はもちろん反対して、本当に反省してるんだと伝えたが、彼女は「しばらく一人にしてほしい」と。

どうしても論破できなかったので、その日は諦めた。

次の日に彼女の部屋にもう一度お願いをしにいった。

  • 他の人の例を見て、一般的カップルがどうあるべきかわかったんだ
  • 今まで彼女の指摘に気付いてなくて本当に本当にごめん
  • 俺は彼女のことがまだ好きで、これからもずっといたい
  • 本当の本当に反省したので、また付き合ってくれませんか

……。土下座して伝えたが、断られた。

「これからは私のために稼いで、私のために生きるの」

「慈悲でまた付き合ったところで、私はもう俺くんのこと好きじゃないし」

表情と声の調子が重かった。

長くなったが、こういうことで別れたんだ。

おまえら彼女いくら好きでも独占しようとせず、適切な距離を取り、それがちゃん彼女要求マッチしてるか、3日に1回くらいは確認するんだぞ。

人生犠牲にした俺から忠告だ。

「友だちになろう」について

友だちか。

短い期間ではあったが彼女と俺は友だちだった。

そこからどうやって恋人関係に持っていけたかというと、奇跡みたいな話なんだが

1. 学部新歓1で会ってお互いにややツイ廃なことで気が合う

2. 学部新歓2で事務作業を一緒にやって名前を覚える

3. 学園祭の準備で家にお邪魔する

4. 俺が元カノとの関係相談したら「合わないと思うなら関わらなければいいじゃん!自由に生きるべきだよ!八方美人はもたないよ!」って言ってくれてインスピレーションを受ける

昔は「出会ったのって奇跡みたいだよね」って言ったら泣いて喜んでくれたのに、今回の彼女にこれを伝えても「だからなに?思い出は思い出だよ?」。

それでな、別れた後に学部自由スペースを通りがかったら、彼女が違う男の人と死ぬほど楽しそうに話してるわけよ。

あの笑顔は、彼女出会ったばかりの頃と、学園祭を完遂させられた時と、旅行に行った時と、ディズニーに行った時と、そのくらいしかたことない。

まり恋してる目なんだよな。

気になって聞いてたらね、その男の人はファッションに凝ってて、しか高校地理選択で、彼女趣味完全に一致していた。

おまけにトーク死ぬほど上手いのよ。しかも真面目そうな見た目で。

…… 彼女と付き合ってた頃、お互いの好きなところがお互いによくわかってなかった。

彼女とのカップル成立は、高校からの開放感から来る「自由」への渇望と、入学したてのノリと、学園祭という共通の大きな目標があったからこそ成立したと、今では思う。

だって今だったらさ、俺は「合う人と付き合いたい」じゃなくて「直前まで付き合ってた彼女と縒りを戻したい」だし、手段目的化してる。

自分を変えても縒りを戻したいってことだし、全然自由じゃない。

しか研究室うから、大きな目標と言えば授業の課題くらい。

俺が趣味を合わせるか?これも彼女自由意志じゃないと、結論ありきだとして、認めてくれないだろう。

しかもな、イケメンで話がうまくて趣味が完全一致 な人が、たとえ彼女持ちだとしてもさ、そんな崇高な人を一度でも見てしまったらさ、

たとえ彼女がまた俺の元に帰ってきてくれたとしても、彼女は「俺くんはこの程度だけど十分か」、俺は「俺はこの程度にしかなれないけど十分か」って、お互いに妥協するしかないじゃんか。

いやでも、これに関しては、恋は盲目だし、付き合えばなんとかなるかもしれないが、でも付き合うのが成功しなさそうだなっていうのは上で述べてる。

新しい出会い…?おれのサークル女子いねえよ。4年からサークルは入るのも気まずすぎるだろ。

ああ、彼女のあの笑顔。輝く瞳。

後悔先に立たずとは言うが、意識してないおまえら多いんじゃないか

繰り返すが、おまえら彼女いくら好きでも独占しようとせず、適切な距離を取り、それがちゃん彼女要求マッチしてるか、3日に1回くらいは確認するんだぞ。



おれはね、アルバイトするのも、おしゃれするのも、料理するのも、部屋を片付けるのも、すべて彼女のためにやってきた、彼女がいたからこそできたことだと思うんだ。

生き甲斐とかモチベーションってやつだよ。

その生きるモチベーションをだよ、自分の怠慢によって失い、しかもそれを深く反省したのに、もう彼女には反省を活かすことができない。

ところでこういう話があります: https://twitter.com/_KEN_ZEN_/status/977716389011075072

さよなら。来世では結ばれたいな。冗談です。てへ。

Werthers

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